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川越市に、新しい副市長が就任!

2026/7/14

2026年7月1日付で副市長に任命されたのは、国土交通省出身の西川洋祐(にしかわ・ようすけ)氏です。

現在42歳。川越市によると、歴代の副市長の中では最年少となります。若い副市長の就任によって、川越市政にどのような変化が生まれるのでしょうか。まずは公表された事実を整理します。

4月から続いていた副市長の空席が解消

川越市では、宮本一彦前副市長が2026年4月9日に任期満了で退任して以降、副市長2人のうち1人が空席となっていました。

その後、市議会の同意を得て、森田初恵市長が7月1日付で西川氏を副市長に任命しました。

西川副市長の任期は、2026年7月1日から2030年6月30日までの4年間です。川越市は今後、栗原薫副市長と西川副市長の2人体制で市政運営を進めていくことになります。

西川副市長はどのような人物なのか

西川副市長は2006年に国土交通省へ入省しました。

これまでに勤務してきた主な部門は、次のとおりです。

・観光庁
・総合政策局
・道路局
・大臣官房
・在ブラジル日本国大使館
・内閣府

観光、道路、総合政策、広報、国際業務、防災など、幅広い行政分野を経験してきたことが特徴です。

観光庁では観光産業課長補佐として観光政策に携わり、その後、在ブラジル日本国大使館の一等書記官として勤務した経歴も確認できます。また、道路局では総務課企画官を務めていました。

担当は都市計画・建設・産業観光分野

川越市の発表では、西川副市長は主に次の分野を担当するとされています。

都市計画、建設、産業観光分野などです。

いずれも、これからの川越市を考える上で重要な分野です。

川越市の2026年度一般会計予算は、過去最大となる1,438億5,000万円です。市は教育や子育て支援とともに、都市基盤整備やDXの推進を重点分野に掲げています。

さらに、2026年度からは「第五次川越市総合計画」が始まりました。実施計画では、2026年度から2028年度までの主要事業や予算編成の方向性が示されています。まさに今は、川越市の次の時代をつくる政策が動き始めたタイミングです。

注目したい三つのポイント

1.都市基盤整備をどう進めるのか

川越市では、駅周辺の整備、道路や橋の維持更新、治水対策、公共施設の老朽化対策など、多くの都市基盤上の課題を抱えています。

こうした事業は、多額の予算を必要とするだけでなく、国や埼玉県、鉄道事業者、地域住民などとの調整も欠かせません。

国土交通省の道路局などで勤務してきた西川副市長が、国の制度や補助金をどのように市の事業へ結び付けていくのかは、注目すべき点だと思います。

一方で、国から予算を獲得することだけが目的になってはいけません。

限られた財源の中で、

「なぜこの地域の整備を優先するのか」
「事業費に見合う効果があるのか」
「将来の維持管理費まで考えられているのか」

という説明も、市民に対して丁寧に行う必要があります。

2.観光と市民生活をどう両立するのか

川越にとって観光は、地域経済を支える重要な産業です。

その一方で、一番街周辺を中心に、交通渋滞、歩行者の安全、ごみ、混雑など、観光客の増加に伴う課題も生じています。

川越市は2026年度のオーバーツーリズム対策として、一番街周辺の交通対策、混雑解消の調査、観光客の分散化、マナー啓発、無電柱化の方針策定、デジタルマップの充実などを検討しています。

観光庁で勤務した経験を持つ西川副市長には、単純に観光客の人数を増やすだけではなく、

市民が暮らしやすく、観光客も快適に過ごせる持続可能な観光政策

を進める役割が期待されます。

「観光で人が集まっているのに、地域には十分なお金が残らない」という状態では意味がありません。

観光消費を地域の雇用や市内事業者の売上につなげながら、市民生活への負担を抑える仕組みづくりが重要です。

3.国の視点と市民の感覚をどう結び付けるのか

国の省庁で経験を積んだ人材が自治体に加わることには、大きなメリットがあります。

国の政策動向を早く把握できることや、関係省庁との調整、補助制度の活用、他自治体の先進事例に関する知識などは、市政運営に生かせるでしょう。

一方で、国と市では行政の距離感が異なります。

市役所の政策は、市民の日常生活に直接影響します。道路一本、バス路線一本、施設一つの方針によって、地域の暮らしは大きく変わります。

だからこそ、市役所内部や国との調整だけではなく、現場に足を運び、市民や事業者の声を聞く姿勢も求められます。

私が期待すること

42歳という若さだけで、行政が自動的に変わるわけではありません。

大切なのは、年齢ではなく、これまでの経験を川越市民のためにどのように生かすかです。

西川副市長には、国土交通省で培った専門性やネットワークを生かしながら、川越市の都市計画や観光政策を前に進めていただきたいと思います。

特に期待したいのは、政策を決める過程や優先順位を、市民に分かりやすく説明することです。

大型の公共事業や観光施策では、さまざまな立場や意見があります。だからこそ、結論だけを発表するのではなく、

どのような課題があり、どのような選択肢を比較し、なぜその判断に至ったのか

というプロセスを公開していくことが重要です。

また、若い副市長の就任を、市役所全体の組織改革や人材育成にもつなげてほしいと思います。

若手職員が提案しやすく、失敗を恐れず挑戦できる組織になれば、市民サービスの改善にもつながるはずです。

副市長は市政を動かす重要な存在

市長に比べると、副市長の名前や仕事は市民から見えにくいかもしれません。

しかし副市長は、市長を補佐し、庁内の各部門を調整しながら、重要政策を実行に移していく立場です。

西川副市長が担当する都市計画、建設、産業観光分野は、川越市の将来像だけでなく、私たちの日々の暮らしにも深く関わっています。

歴代最年少の副市長が、川越市政にどのような新しい視点を持ち込むのか。

就任そのものを評価するだけではなく、これから具体的にどのような政策を進め、どのような成果を上げるのかを、市民として継続的に見ていきたいと思います。

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著者

徳宮 勇気

徳宮 勇気

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肩書 フリーランス / 自衛隊支援協会理事長
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