2026/7/22

イーロン・マスクの資産は、一時、推計約1.1兆ドルに達したと報じられました。日本円にすれば、途方もない金額です。
一方で、マスクは寝る間も惜しんで働く人物だともいわれます。
では、懸命に働いているのだから、これほどの富を持つのも当然なのでしょうか。
マルクスの『資本論』は、資本家が働いているか、怠けているかを問題にしたのではありません。
一人の人間がどれだけ働いても、一日は24時間です。1.1兆ドルもの資産は、マスク一人の労働だけから生まれたものではありません。
テスラやスペースXなどでは、技術者、工場労働者、運送、販売、清掃など、膨大な人々が働いています。その共同労働によって生み出された富が、企業利益や株価の上昇となり、株式を大量に持つ人に集中します。
マルクスは、労働者が賃金以上に生み出した価値を「剰余価値」と呼びました。
マスクが経営者として働いていることと、資本の所有者として、多数の労働者が生み出した富を取得することは別の問題です。
問うべきなのは、マスクが働いているかどうかではありません。
なぜ、多くの人が共同で生み出した富が、たった一人に1.1兆ドルも集中するのか。
この問いから、資本主義の搾取と富の集中の仕組みが見えてきます。
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ホーム>政党・政治家>井上 かつひろ (イノウエ カツヒロ)>寝ずに働けば、1.1兆ドルの富は説明できるのか