2026/6/15
北見市を愛する市民の皆さん、こんにちは。北見市議会議員・西野寛明(にしの ひろあき)です。
「議会って、年中開いているんですか?」
市民の方から、こう聞かれることがあります。選挙のときは議員の顔をよく見るけれど、当選したあと議員が何をしているのか、議会がいつ開かれてどんなことをしているのか——案外知られていません。
これは、伝える側の問題だと私は思っています。「議会の仕組みが難しすぎて市民に届いていない」のであれば、わかりやすく伝える努力が必要です。
このブログ・シリーズB「議会の仕組みを知ろう」では、そういった素朴な疑問に丁寧にお答えしていきます。第1回のテーマは「定例会とは何か」です。
年4回開かれる定例会——3月・6月・9月・12月それぞれが、実は異なる役割を持っています。今まさに開会中の6月定例会を入り口に、北見市議会の1年間のリズムを一緒に理解していきましょう。
「市議会議員って、普段どこにいるんですか?」
選挙が終わった直後、知り合いからこう聞かれました。これはとても正直な疑問だと思います。
テレビで国会中継を見ることはあっても、地元の市議会の様子を知る機会は多くありません。「議員は議会のときだけ働いているの?」「議会って何月に開かれているの?」——こういった基本的なことが、市民の皆さんにきちんと伝わっていないとすれば、それは私たち議員の情報発信の問題です。
このブログで、少しずつ、議会の仕組みをお伝えしていきます。
まず結論からお伝えすると——北見市議会の定例会は、年4回開かれます。3月・6月・9月・12月の4回です。それぞれの会期は2〜3週間程度です。
「じゃあ、定例会以外の期間は何もしていないの?」と思った方もいるかもしれません。そんなことはありません。閉会中も委員会や事例収集、市民相談など、議員の仕事は続いています(これについては後の章で詳しく触れます)。
まずは、定例会の仕組みから理解していきましょう。
「定例会(ていれいかい)」とは、あらかじめ定めた時期に定期的に開かれる議会のことです。地方自治法という法律に基づき、各自治体が条例で定例会の回数と時期を決めています。
北見市議会の場合は、年4回。3月・6月・9月・12月に開かれます。
それぞれの会期(開かれている期間)はおおむね2〜3週間で、その間に本会議(本番の議場での審議)と委員会(少人数での詳しい審議)が行われます。
議会の仕組みをざっくりお伝えすると:
本会議(ほんかいぎ):全議員が議場に集まって、議案(提案された事柄)を審議・議決する場。質問や答弁もここで行われます。市民が傍聴したり、インターネット中継で視聴したりできるのは、主にこの本会議です。
委員会(いいんかい):本会議より少人数で、特定の分野について詳しく審議する場。北見市議会には複数の常任委員会(じょうにんいいんかい)があり、私・西野は「総務教育常任委員会(そうむきょういくじょうにんいいんかい)」に所属しています。
特別委員会(とくべついいんかい):予算や決算のように特に重要な議案のために、臨時で設置される委員会です。
この3つが重なり合いながら、定例会が進んでいきます。
定例会には「会期(かいき)」という概念があります。「この期間の中で審議・議決をする」という区切りです。
会期が始まると(開会)、その期間内に各議案が審議され、最終的に議決(決定)されます。会期が終わると(閉会)、また次の定例会まで閉会中になります。
こう聞くと「決められた期間内に全部終わらせなきゃいけないの?」と思うかもしれませんが、基本的にはそうです。会期内に決まらなかった議案は「廃案」になる(その期の審議が終わる)こともあります。
だからこそ、限られた会期の中で議員は全力で審議に臨む必要があります。
4つの定例会の中で、最も重要なのが3月定例会です。
なぜかというと、翌年度の予算(お金の使い道)を決める場だからです。
自治体(市区町村)は、1年単位で「このお金をどこに使う」という計画を立てます。これを「予算(よさん)」と言います。
たとえば北見市の場合、年間数百億円規模のお金が動きます。学校の運営費、道路の整備費、福祉・医療への支出、市役所の人件費……市民の暮らしを支えるすべての費用が予算に含まれます。
このお金の使い道を、市民の代表である議会が審議して決めるのが、3月定例会の最大の役割です。
流れを簡単に説明します。
「お金の使い道を市民の代表が決める」——これが民主主義の基本的なプロセスです。3月定例会は、その最も重要な場面です。
3月定例会で予算が決まり、4月から新年度がスタートします。
「じゃあ次の定例会(6月)まで何もないの?」——そんなことはありません。実際に動き始めると、「予想と違った」「想定外のことが起きた」「もっと良い方法が見つかった」といったことが必ず出てきます。
6月定例会は、そういった変化に対応するための「最初の軌道修正の場」です。
6月定例会の中心議題の一つが「補正予算(ほせいよさん)」です。
当初予算(3月に決めた最初の計画)では対応しきれなかった事態に対応するため、予算を修正・追加する仕組みです。
たとえば——
こういった「4月以降に生じた変化」に対応するのが補正予算の役割です。
補正予算の審議を通じて、「今年度の北見市が、どんな課題に直面しているか」が見えてきます。
6月定例会では、新年度に入ってからの政策の進み具合も確認されます。
「計画通りに進んでいるか」「遅れや問題はないか」——議員は執行部に対して、こういった確認を行う機会を持ちます。3月に決めた予算が実際に有効活用されているかをチェックする、重要な機会です。
このブログを書いているのは2026年6月。今まさに、北見市議会の6月定例会が開会中です(会期:6月11日〜25日)。
私・西野寛明は、この6月定例会で代表質問に立ちます。どんな審議が行われているか、ブログで継続してお伝えしています。ぜひ合わせてお読みください。
9月定例会は、「決算(けっさん)」の審議が中心です。
「決算」とは、前年度(4月〜3月)に実際にどのようにお金が使われたかをまとめた報告書のことです。
家計に例えると「去年1年間の家計簿の最終報告」です。「予算では〇〇円使う予定だったけど、実際には〇〇円しか使わなかった」「この事業に予定より多くお金がかかった」——そういった実績をまとめたものが決算書です。
3月定例会が「これからのお金の使い道を決める場」なら、9月定例会は「去年のお金の使い道を検証する場」です。
「お金を使った後で検証するって、もう遅くない?」と思う方もいるかもしれません。
確かに、使ってしまったお金は取り戻せません。でも、決算の検証にはとても大切な意味があります。
1. 税金が正しく使われたかの確認:市民の皆さんが納めた税金が、議会で決めた通りに使われたかを確認します。不適切な使い方がないかを、議員がチェックする重要な機会です。
2. 次年度への教訓:「この事業は予算を下回った。なぜか」「この施設の運営コストが想定より高くなった。改善できないか」——決算の分析が、来年度の予算を作るための貴重な教訓になります。
3. 行政の説明責任:「なぜこのお金の使い方をしたのか」を議員が問い、執行部が答える。このプロセスを通じて、行政の説明責任が果たされます。
決算の審議は、9月定例会に設置される「決算特別委員会(けっさんとくべついいんかい)」で詳しく行われます。各分野の決算を丁寧に審議する、重要な委員会です。
決算は、財政健全化の観点からも非常に重要です。「計画通りに財政改善が進んでいるか」「どこで効率化できるか」——私・西野が最も力を入れて臨む委員会の一つです。
年の最後に開かれるのが12月定例会です。
12月定例会には、いくつかの重要な役割があります。
役割1:今年度の補正予算
6月と同様、補正予算の審議が行われます。12月は年度末(3月)まであと3〜4か月。年度内に完了できない事業の計画変更や、年末に向けた追加対応などが反映されます。
役割2:条例改正
「条例(じょうれい)」とは、自治体が独自に定めるルールのことです。法律の変更に合わせてルールを見直したり、市民生活に関わる新しいルールを設けたりするために、12月定例会で条例の改正が行われることがあります。
役割3:翌年度予算への最終的な働きかけ
12月定例会が閉会すると、次の3月定例会まで約2か月です。その間、執行部は翌年度の予算案を最終的に作り上げます。
つまり12月定例会は、翌年度予算に向けての最後のアピールの場でもあります。「この政策をぜひ翌年度の予算に入れてほしい」「この課題に対応する予算を確保してほしい」——議員はこの時期、執行部に対して翌年度の予算編成への要望を強く訴えます。
役割4:1年間の締めくくり
12月定例会はその年の課題や成果を振り返りながら、来年度への問いを立てる場でもあります。
「定例会は年4回だけど、それ以外の期間は何をしているの?」という疑問にお答えします。
定例会と定例会の間の期間を「閉会中(へいかいちゅう)」と言いますが、議員の仕事はここでも続きます。
各委員会は、定例会の会期中だけでなく、閉会中にも開催されることがあります。
私が所属する「総務教育常任委員会」も、閉会中に所管事務調査(しょかんじむちょうさ)という形で、市の行政の状況をチェックしたり、課題を議論したりする場があります。
「次の定例会で問う前に、現状をきちんと把握しておく」——委員会の閉会中調査はそのための大切な場です。
議員の日常的な仕事の一つが、市民からの相談対応です。
「道路の穴が開いたまま放置されている」「近所の施設について聞きたいことがある」「行政の対応に困っている」——市民の皆さんが困っていることを議員に相談してくれると、私は関係する部署に問い合わせたり、必要に応じて議会で取り上げたりします。
地域の代表として、市民の声を行政につなぐ——これも議員の大切な役割です。
政策を論じるには、現場を知ることが欠かせません。
農業の現場、工場、学校、福祉施設、インフラ整備の現場——議員として閉会中にこういった現場を視察し、実態を肌で感じることが、質の高い質問・審議につながります。
私・西野は、DXコンサルタントとしての経験から、「現場から離れた政策は空回りする」ということを強く信じています。データや計画書だけでなく、現場の声・実感を政策に反映させることを大切にしています。
4つの定例会はそれぞれ2〜3週間ですが、その「準備」には閉会中のほぼ全期間を使います。
テーマを考え、資料を調べ、市民の声を集め、執行部に話を聞き、質問を組み立てる——この作業は、定例会が終わった翌週から始まるといっても過言ではありません。
議員の仕事は「定例会の本番」だけではなく、その前後の準備と発信がセットになっています。
議員は、地域のイベントや会合に参加し、市民・経済界の方々と対話を重ねることも大切な仕事です。
農業祭、商工会議所の会合、地域の懇談会——こういった場で直接声を聞くことが、次の質問や政策提言の種になります。
改めて、年4回の定例会の役割を整理すると:
| 定例会 | 役割のひと言まとめ |
|---|---|
| 3月 | 翌年度の予算を決める(1年で最重要) |
| 6月 | 新年度スタート後の軌道修正・進捗確認 |
| 9月 | 前年度のお金の使い方を検証する |
| 12月 | 翌年度への橋渡し・条例改正・年の締めくくり |
このサイクルを知るだけで、「今の議会は何をしているか」「議員はいまどんな仕事をしているか」が、ずっとわかりやすくなると思います。
「3月定例会の後、議員は何をしているの?」→「新年度がスタートし、6月定例会に向けて質問の準備をしながら市民相談や視察に奔走しています」
こんな会話が成り立つようになることが、議会と市民が近づく第一歩だと思っています。
最後に、皆さんが議会に関わる方法をご案内します。
傍聴(直接見に来る)
北見市議会の本会議は、市民の皆さんが傍聴(直接見ること)できます。難しい手続きは不要で、受付で記名するだけで傍聴席に座れます。ぜひ一度、実際の議場の空気を体験してみてください。
インターネット中継(自宅から視聴)
北見市議会ホームページ(https://www.city.kitami.lg.jp/council/)から、本会議の様子をパソコンやスマートフォンでリアルタイムに視聴できます。録画も後から見られますので、「後で時間のあるときに見たい」という方にも便利です。
会議録(後から読む)
議会での発言はすべて文字に起こした「会議録」として公開されています。「あのとき何が話されたか確認したい」「特定の議題の議論の経緯を知りたい」という場合に、北見市議会ホームページから検索・閲覧が可能です。
このブログ
私・西野は引き続き、議会の様子や審議内容をわかりやすくブログで発信し続けます。「傍聴に行く時間はないけれどブログを読む時間ならある」という方に、できる限り届くような発信を心がけます。
議会の仕組みを知ることは、市政を「自分ごと」にする第一歩です。
「よくわからないから政治はお任せ」——もちろん間接民主制はそのための仕組みですが、一人ひとりの理解が良い政治につながります。私はこれからもブログで発信を続けます。
わからないこと、知りたいことがあれば、いつでもご連絡ください。
皆さんと一緒に、議会と市民がもっと近い北見市をつくっていきたいと思います。
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ニシノ ヒロアキ/43歳/男
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