2026/6/3
災害が起きた時、最初の判断はとても重要です。
特に上天草市のように、半島と島しょ部を持つ地域では、道路が寸断されると外からの支援が入りにくくなります。
私は12月議会で、自衛隊への災害派遣要請について質問しました。
通告書でも、松島地区を中心に床上浸水が多数発生した状況で、県への自衛隊派遣要請を検討したのか、また判断基準や手順は整理されているのかを確認しています。
この質問をしたのには、理由があります。
発災後、牟田線が通れるようになった時に松島方面へ向かいました。
アロマの先を下るあたりでは、乾いた土砂が車の通行で舞い上がり、周辺一帯の被害の大きさを目の当たりにしました。
その時、私は率直に、
「これは自衛隊の災害派遣を検討すべき状況ではないか」
と感じました。
市の答弁では、松島地区などで一時的に孤立したケースがあり、自衛隊派遣要請を検討したとのことでした。
ただし、悪天候でヘリの出動が困難だったこと、消防のゴムボートで救助可能だったことから、結果的に県への派遣要請は行わなかったとの説明でした。
私は、この判断そのものを責めたいわけではありません。
大切なのは、次の災害で、もっと早く、迷わず判断できる体制をつくることです。
市の答弁では、自衛隊派遣要請の基準や要領は地域防災計画に定められているものの、すぐに引き出すのは難しいため、災害対策本部設置時には概要をまとめて別資料として提示する準備をしたいとの考えも示されました。
現在確認できる公開情報では、この判断表や別資料が実際に整備されたかまでは分かりません。
ただ、熊本県の初動対応検証では、被災市町村への人的支援、情報共有、受援体制などが検証項目に入っています。
災害時に、
「市だけで対応できるのか」
「県や消防、警察、自衛隊の支援を求めるべきか」
この判断を、混乱の中でゼロから考えるのでは遅いと思います。
平時から、災害対策本部で使える資料を準備する。
関係機関と顔の見える関係をつくる。
外部支援をためらわず検討できる仕組みをつくる。
上天草の地形を考えれば、初動判断の速さは命を守る力になります。
昨年の経験を、必ず次の備えにつなげていきたいと思います。

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ナニカワ マサヒコ/54歳/男
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