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なぜ浦和は埼玉で一番プライドが高いのか

2026/5/11

埼玉県民なら——誰もが感じていることがあります。

「浦和の人って、プライド高くない?」

悪い意味ではありません。でも——「浦和出身です」と言う人には、どこか誇りのようなものが漂っています。

なぜ浦和は埼玉で一番プライドが高いのか。今日は正直に分析します。

 

浦和のプライドの源泉①:サッカーの聖地

浦和のプライドを語る上で——外せない存在があります。

浦和レッズ——Jリーグ屈指の人気クラブ。

1991年のJリーグ創設以来、浦和レッズは「日本で最も熱狂的なサポーターを持つクラブ」として知られています。

ホームスタジアム——埼玉スタジアム2002

収容人数約63,700人——日本最大のサッカー専用スタジアムです。

2002年のFIFAワールドカップ——日韓共催のこの大会で、埼玉スタジアムは日本代表の試合会場になりました。

ロシア戦、チュニジア戦——日本代表がグループリーグを突破した歴史的な試合が、この埼玉スタジアムで行われました。

「日本代表の聖地」——埼玉スタジアムはこの称号を持っています。

その後も——ワールドカップ予選、アジアカップ——日本代表の重要な試合が埼玉スタジアムで開催され続けています。

「サッカー日本代表の聖地が、浦和にある」——これは浦和市民の誇りの大きな柱です。

浦和レッズのサポーターは——全国で最も熱狂的と言われています。ホームゲームの日、埼玉スタジアム周辺は赤一色に染まる。「We are Reds!」という叫びが、スタジアムを揺らす——。

「浦和レッズのホームタウンに住んでいる」という誇りが——浦和市民のアイデンティティの核になっています。

 

浦和のプライドの源泉②:教育の名門

浦和のプライドの第二の柱——「教育の街」というブランドです。

浦和には——埼玉県内屈指の進学校が集まっています。

浦和高校——埼玉県立浦和高校。男子校。東京大学への合格者数が埼玉県内トップクラス。「浦高」という略称で知られる、埼玉を代表する名門校。

浦和第一女子高校——通称「一女」。女子校。こちらも東大・難関大学への進学実績が高い。「浦高」と「一女」——この2校が浦和の「教育の名門」の双璧です。

市立浦和高校——さいたま市立の高校。共学。進学実績が高く、浦和エリアの教育水準の高さを示す存在。

「浦和の公立高校は優秀」——この評判が、子育て世代を浦和に引き寄せています。

「子どもをいい学校に入れたいなら、浦和に住め」——この口コミが、浦和の不動産価値を支えています。

「URAWA THE TOWER」平均1億5,240万円——このタワマンが売れる理由の一つは、浦和の教育環境への信頼です。

 

浦和のプライドの源泉③:浦和学院という野球の名門

野球の世界でも——浦和は存在感を示しています。

浦和学院高校——全国制覇経験を持つ、埼玉を代表する野球の名門校です。

春のセンバツ優勝(2013年)——埼玉県勢として久々の全国制覇を成し遂げました。

毎年甲子園に出場する強豪——「埼玉の野球といえば浦和学院」という認知が、全国レベルで定着しています。

ここで——加須市民として言わなければならないことがあります。

浦和学院のライバルは——花咲徳栄です。

花咲徳栄(加須市)——2017年夏の甲子園で全国制覇。浦和学院と並ぶ、埼玉を代表する野球の名門校。

埼玉の高校野球は——「浦和学院vs花咲徳栄」という構図が定着しています。

「加須市の花咲徳栄が、浦和学院と互角に戦っている」——これは加須市民として誇りに思っていいことです。

 

浦和のプライドの源泉④:「旧浦和市」という歴史的プライド

2001年に——大宮市、浦和市、与野市が合併して「さいたま市」が誕生しました。

この合併——浦和市民にとって、複雑な感情があります。

「浦和市」という名前が消えた。「さいたま市浦和区」になった——でも浦和市民は、「浦和」というアイデンティティを今も持ち続けています。

「さいたま市民」ではなく「浦和の人間」——この意識が、浦和のプライドの底流にあります。

合併で「大宮」に「さいたま市」の中心という役割を奪われた——でも「浦和のブランド」は消えていない。むしろ「浦和レッズ」「浦和の教育」というブランドで、合併後も存在感を維持しています。

 

浦和のプライドの源泉⑤:「県庁所在地」の記憶

埼玉県の県庁——さいたま市浦和区にあります。

合併前——浦和市は埼玉県の県庁所在地でした。「埼玉県の中心は浦和」という歴史的な事実が、浦和市民のプライドの根拠になっています。

「大宮の方が栄えているかもしれない。でも埼玉の中心は歴史的に浦和だ」——この意識が、浦和市民の心の中にあります。

 

浦和のプライドは「根拠がある」

「プライドが高い」——これは時として批判的な文脈で使われます。

でも——浦和のプライドは、「根拠がある」プライドです。

サッカー日本代表の聖地・埼玉スタジアム。浦和レッズという全国屈指の人気クラブ。浦高・一女・市立浦和という教育の名門。浦和学院という野球の名門。県庁所在地としての歴史——。

これだけの「根拠」があれば、プライドが高くなるのは当然です。

 

加須市から見た浦和

加須市民として——浦和を正直に評価します。

「羨ましい部分」は確かにある。埼玉スタジアム、浦和レッズ、教育の名門——加須市にはないものが浦和にはあります。

でも——「浦和に負けている」とは思いません。

花咲徳栄は浦和学院と互角に戦っている。渡良瀬遊水地は埼玉スタジアムにはない本物の自然。北川辺米の美味しさは、1億5,240万円のタワマンでは買えない——。

「プライドの根拠」は——お金や施設だけではありません。

加須市には——加須市にしかない「本物の豊かさ」があります。

 

おわりに

なぜ浦和は埼玉で一番プライドが高いのか——。

サッカー日本代表の聖地・埼玉スタジアム。浦和レッズという熱狂。浦高・一女・市立浦和という教育の名門。浦和学院という野球の強豪。県庁所在地としての歴史——これだけの根拠があれば、プライドが高くなるのは当然です。

浦和のプライドは——「根拠のあるプライド」です。

でも——プライドの持ち方は、一つではありません。

「華やかな実績を誇るプライド」もある。「静かに本物の豊かさを守るプライド」もある。

加須市民のプライドは——後者です。それでいい。

渡良瀬遊水地の夕暮れを見ながら、北川辺米を食べながら——「加須に生まれてよかった」と静かに思える。

これが——加須市民の本物のプライドです。

 

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おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
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