2026/7/11









昨日、
産業厚生常任委員会で海水浴場の安全対策について問題提起させていただきました。
市長は冒頭の挨拶で、
「海水浴場の安全性を確保し、受け入れ体制を整えていく」
と述べられました。
そこで私は、
市内の主要な海水浴場である慶野松原海水浴場と
阿万海水浴場の安全体制について確認しました。
現状では、
【阿万海水浴場】
・市職員(看護師資格を有する急務員)を配置
・AEDを期間中に設置
・救命講習を受講済み
【慶野松原海水浴場】
・通常管理は自治会
・救護・監視はネオビーチデポへ委託
・AEDを期間中に設置
・救命講習を受講したいたくスタッフが初動対応
という体制でした。
一方で、両海水浴場とも、
海を常時巡回するライフセーバーなどは
配置されません。
私は学生時代、神戸・王子プールでプロのライフセーバーから救助技術を学び、
約2年間監視員として勤務し、
屋外プールにて
実際に溺れた方の救助も経験しました。
その経験から強く感じるのは、
ライフセーバーの役割は、
救助だけではないということです。
危険な場所へ近づく子どもへの声掛けや、
離岸流・波の状況を見ながら事故を未然に防ぐことも重要な役割です。
また、
救助では素手で飛び込まないことが鉄則です。
レスキューチューブや救命浮輪などの救助資機材を使用しなければ、救助者がしがみつかれて溺れる二次災害につながる危険があります。
実際に全国でも、
救助に向かった方が亡くなり、最初に溺れていた方が助かるという痛ましい事故は
毎年発生しています。
もちろん、人員確保が難しく、
全ての海水浴場へライフセーバーを配置することが容易ではないことも理解しています。
だからこそ重要なのが、
AEDを含めた救命体制です。
私は毎年、普通救命講習やAED講習を
受講・更新していますが、
救命には「救命の連鎖」が欠かせません。
特に重要なのは時間です。
一般的に、心肺停止後の救命率は、
・救命処置開始まで約3分で約75%
・約5分では約25%
まで低下するとされています。
つまり、AEDが設置されていても、
5分以内に使用できなければ救命率は
大きく低下します。
今回さらに私が調査したところ、
全国のAED設置場所を掲載する「日本全国AEDマップ」では、
南あわじ市は自治体公式データを
公開していないため、自治体公表データとして掲載されていませんでした。
市はAEDの設置場所を把握していますが、
市民や観光客が
「どこにAEDがあるのか」をすぐに確認できる環境は十分とは言えません。
実際に確認すると、
・沼島海水浴場の最寄りAEDは「沼島保育所」
・伊毘海水浴場の最寄りAEDは「伊毘オートキャンプ場」
となっていました。
こうした状況を踏まえ、
「海水浴場の安全性を確保し、受け入れ体制を整える」という市の方針を実現するためには、
まだ改善の余地があると感じています。
今後の課題
* ライフセーバーなど安全監視体制の充実と人材確保
* レスキューチューブや救命浮輪など救助資機材の見える化・適切な配置
* AED設置場所のオープンデータ化と周知
* 「日本全国AEDマップ」などへの情報提供
* 5分以内に救命処置へつなげる体制づくり
* 海水浴客への救命・安全啓発
委員会では、
次のような点について確認・提案しました。
* 安全監視員は配置しているのか。
* 安全監視員はライフセービング資格、普通救命講習、AED講習などを受講しているのか。
* 過去5年間で、安全監視員が対応した救助件数、応急処置件数、救急搬送件数はどのような状況なのか。
* 慶野松原海水浴場や阿万海水浴場のAEDは、利用者が緊急時に誰でもすぐ使用できる場所へ設置されているのか。
* AEDによる救命処置開始まで時間を要する海水浴場については、AEDの増設や設置場所の見直しなど、救命率向上に向けた改善を検討しているのか。
* 緊急時、AEDの設置場所を迅速に確認できるよう、「日本全国AEDマップ」への情報提供やオープンデータ化を進める考えはあるのか。
安全対策は、
事故が起きてから見直すものではなく、
事故を未然に防ぐために整えるものです。
市長が掲げられた
「海水浴場の安全性を確保し、受け入れ体制を整える」という方針を実現するためにも、
現場の実態を一つひとつ確認しながら、
命を守るための実効性ある安全対策について、
今後も建設的な提案を続けてまいります。
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ホーム>政党・政治家>山野 よしたか (ヤマノ ヨシタカ)>南あわじ市の海水浴場の安全性について