2026/6/2
2026年6月1日、神戸市兵庫区・本町に「神戸市歴史公文書館」が開館し、記念式典が開催されました。
今回、同館の別館として見事に生まれ変わったのが、大正・昭和の面影を今に伝える「旧岡方倶楽部」です。
1927年(昭和2年)に建てられた旧岡方倶楽部は、国の登録有形文化財にも指定されている歴史的建築物。かつて海陸の要衝として栄華を極めた「兵庫津(ひょうごのつ)」の商人たちの社交場であり、激動の戦災や阪神・淡路大震災を乗り越えてきた、まさに街の歩みそのものを象徴する建物です。
ちなみに、ジャッキー・チェン主演の映画『新宿インシデント』のロケ地として使用されたことでも知られています。
式典には、長年この街の「街づくり」に情熱を注いでこられた地元の方々も多く参加され、地域全体の温かい期待に包まれた幕開けとなりました。
実はこの歴史公文書館がある場所、かつて主要な幹線道路として人や文化が行き交った「西国街道」沿いに位置しています。
周辺には、兵庫津の歴史を体感できる「兵庫津ミュージアム」もあり、まさに神戸・兵庫の「はじまりの歴史」を深く知ることができる最重要エリア。今回、歴史公文書館がこの地に誕生したことで、エリア全体の歴史的価値がより一層磨かれ、深みを増していくことになります。
歴史家E.H.カーは、「歴史とは過去と未来との対話である」という言葉を残しました。
この「対話」とは、単に古い記録を眺めることではありません。いまを生きる私たちの視点や課題意識によって、過去の記録が持つ意味や価値は常に新しく塗り替えられ、変化していくということです。
新しく開館した歴史公文書館には、震災や戦災の記録、神戸市の発展の歩みなど、約20万点もの貴重な資料が「保存」され、誰もが「利活用」できる環境が整えられています。
現代の私たちが新たな問いを持ってこれらの公文書に触れるとき、過去のデータは未来の街づくりや防災への「生きた教訓」へと姿を変えます。
レトロで美しい建築美に浸るもよし、神戸のディープな歴史の1ページを紐解くもよし。
私たちの未来の暮らしや街づくりへのヒントが詰まった「神戸市歴史公文書館」。周辺の西国街道や兵庫津ミュージアムとあわせて、歴史の息吹を感じに、ぜひ皆さんも足を運んでみてくださいね!
神戸市歴史公文書館HP
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イワタニ シゲナリ/38歳/男
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