2026/7/12
皇族確保に向けた皇室典範改正案が7月10日に、衆議院を通過した。法案の中身については十分な知見があるわけではないので議論を見守りたいと思ってきた。しかし10日の衆議院での審議が、僅か3時間だったことに象徴されるように、広く国民に理解を求める姿勢に欠けていると言わざるを得ない。
長く議論されてきたという意見もあるのだろう。しかし、今回の改正案は2005年小泉内閣で綿密な分析を重ねて出された結論とは異なっている。それは、男系男子による継承は安定的ではない。旧皇族の男系男子を復活させることは国民の理解が得にくい。これらの理由から女性・女系天皇を認めることが適当との結論だった。しかも現在の世論は、女性の天皇による継承には肯定的である。
今、改正案は養子皇族男子に男子がお生まれになった場合、皇位継承権があるとしている。事の是非ではなく、これまでの審議を踏まえた精緻な分析とそれに基づく丁寧な議論が不可欠であることは誰の目にも明らかなこと。天皇陛下、ご自身が、「国民の理解が得られるものとなることを望む」と述べられている。政府の審議態度は、陛下の、そして国民の意に適ったものと言えないと思う。
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