2026/7/16
【行政視察報告】
📍香川県三豊市
「SNSを活用した情報発信、オーバーツーリズム対策、官民一体となった地域活性化」について学びました。
三豊市は香川県西部に位置し、瀬戸内海に面した自然豊かなまちです。人口は約5万6千人、面積は約223平方キロメートルで、美しい海岸線や島々、田園風景など、多様な地域資源を有しています。(三豊市公式サイト)
代表的な観光地が、「日本のウユニ塩湖」として知られる父母ヶ浜です。
干潮時の水面に人や夕日が映り込む美しい写真がSNSで拡散され、父母ヶ浜を訪れる観光客は、約6年間でおよそ100倍に増加しました。三豊市では、SNSを活用した情報発信をはじめ、地域ブランディング、観光消費の拡大、オーバーツーリズム対策などを官民一体となって進めています。(三豊市観光交流局)
取り組みが大きく進んだ背景には、観光協会の組織再編があります。
市長直轄のシンプルな組織体制とすることで、意思決定を速め、地域の人たちと連携しながら柔軟に事業を進められるようにしたとのことでした。
また、限られた予算の中で効果的にプロモーションを行うため、地元のカメラマンなどに協力していただき、写真の力とSNSを最大限に活用したことも大きな成功要因です。
行政が一方的に情報を発信するのではなく、地域の人たちと一緒に地域の魅力を見つけ、発信していく姿勢が非常に印象的でした。
私は、観光客の急増に伴うゴミやトイレの利用マナーについて質問しました。
以前は、トイレにオムツを流されるなどの問題もあったそうです。
そこで、注意書きを増やすだけではなく、トイレの清掃回数を増やし、常にきれいな状態を保つようにしたところ、利用者のマナーも次第に改善していったとのことでした。
「きれいに使ってください」と呼びかけるだけでなく、利用者がきれいに使いたくなる環境をつくる。
施設管理の在り方として、大変参考になる考え方でした。
もう一点、地域を巻き込んだ活動を継続していく中で、次の担い手が育っているのかを質問しました。
活動は当初7人から始まり、現在では約350人にまで広がり、高齢者から子どもまで幅広い世代が参加しているとのことです。
特に、地元の自営業者を中心とした40代の皆さんが、次の担い手として活動に加わっていることが印象に残りました。
観光振興を行政や観光事業者だけの仕事にせず、地域住民や地元事業者が自分たちの地域の未来をつくる活動として関わっている。
三豊市の取り組みは、単なるSNSによる観光PRの成功事例ではありません。
✅組織をシンプルにして意思決定を速める
✅限られた予算でも地域の専門人材を生かす
✅観光客の増加に合わせて受入環境を改善する
✅幅広い世代を巻き込み、次の担い手を育てる
こうした官民一体の仕組みこそが、持続可能な地域活性化につながっていると感じました。
佐賀市にも、まだ十分に発信されていない魅力的な地域資源が数多くあります。
今回学んだ組織づくり、SNSの活用、受入環境の整備、地域の担い手づくりを、今後の佐賀市の観光振興や地域活性化に生かしていきたいと思います。
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御厨洋行

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