2025/7/26
はじめに、日々、奮闘努力しています役場職員の皆様には、心よりお礼申し上げました。
質問は、「風通しのよい行政運営について」「公務の不正出張と公文書の隠蔽について」「顧問弁護士による法令、条例等の違反の調査及び外部監査の実施を提言する」の3件です。
(一般質問1の趣旨説明) 「風通しのよい行政運営について」
過去より、透明性、明るい、風通し、情報公開、説明責任、公務員の責務といった役場体質に関する質問を続けております。
地方公務員は、善管注意義務を果たすという概念的な責務を負っています。
注意義務が自分の財産に対する注意義務であるのに対し、それよりも注意を払って町民の財産を守ることを善管注意義務と表現します。役場職員である地方公務員には、地方公務員法が適用され「ルールを守る・秘密を守る・職務に専念する・注意深く事務処理を行う・説明責任を果たすといった義務が定められていますが、善管注意義務はこれと同じ概念です。風通しのよい行政運営とは、「町民の生活をより良くするためにはどうすればいいのか」を常に考えることであり、善管注意義務を果たす上で欠かせません。そのためには、役場の組織が互いに相談や意見を言い合える、おかしいことをおかしいと言えるなど、全職員が前向きに取り組む姿勢が持てる風土が重要です。
先に、基本的事項を質した。 Q.先ほど「善管注意義務」を説明したとおり地方公務員には、法令や上司の命令に従う義務とある。仮に上司の法令違反が疑われる場合、法令を守ることと上司の命令に従うことのどちらを優先するか? と質問したところ歯切れの悪い答弁であったが正解は、上司の命令に従う義務と法令遵守の義務が衝突した場合には、法令遵守の義務が優先されるべきことを諭した。
<質問1> 「風通しのよい行政運営について」
質問1.1 役場庁舎建設当初から、二階の床揺れにより職員への労働環境の悪化が大きな問題となっていた。その後、1階に柱を立て対策がとられたが毎日・人が歩く都度・繰り返しの床揺れは、「心身、睡眠、心」に悪影響を与える労災の適用となる。そこで、床揺れによる不快感など職場環境の問題は完全に解消されたかを質問した。
また過去、床揺れを口外するなといった圧力がかかった話を聞いた。例として役職者が床揺れを感じた職員が自主的に席替えを行ったことに触れ、威嚇ともとれる発言で暗に座席を戻すことを命じた様子を見聞きした。これでは、職員は怖くて床揺れを役場内の者に相談できる雰囲気があるとは言えない。そこで、職員が床揺れの苦情を相談したり相談を受け付ける雰囲気は、役場内に本当にあるのか質問した。
<答弁>
床揺れについては、全職員ではないが業務に支障となる床揺れは無いと聞いている。また床揺れに対して不快感を相談できない雰囲気ではない。
(意見要望)床揺れが完全に無いと結果を出すのは、時期尚早と考える。他方、長期かつ毎日・繰り返しの床揺れは、心身に悪影響を及ぼすため、床揺れを気軽に相談できる雰囲気をしっかり作り上げて欲しい旨を伝えた。
質問1.2 新庁舎床揺れ対策は、設計コンサルタントと施工業者の両者が瑕疵(かし)により無償で対策工事を行ったと聞く。この設計コンサルタントが旧庁舎除却工事の設計を請け負った。なお当設計コンサルタント業者の設計ミスによって発注金額を約6百万増額させた。これは「設計業務委託契約書」第41条(契約不適合責任)行為にあたり設計業者に増額分請求しない場合、違法な行為の可能性があることを長野県会計局契約検査課に確認した。そこで、旧庁舎除却に関する設計コンサルタント業者選定と設計変更措置について、改めて説明責任を果たすことを要求した。(今回は、時間の関係上答弁は求めず)
質問1.3 役場特別職員及び管理職員が三輪の電動バイク又は自転車使用時、ヘルメットを装着しないで走行する様子を散見する。転倒や車との衝突の際に、頭に大けがを負うことは容易に想定でる。車との衝突事故の場合、当人が重傷・重体・死亡となれば、車の運転者の損害賠償責任はとてつもなく大きくなる。ちなみに1月5日発行の「交通しなの」には阿部知事、交通安全協会会長、警察本部長がそれぞれヘルメット着用の促進を訴えている。
この現況から、役場役職者は範を示立場であり、かつ「車両の安全運転管理者」又は「通期途上を含む災害防止の責任者」であることから、ヘルメット未着用は善管注意義務の概念に反することから装着すべきであることを質問した。
(答弁) 三輪の電動バイク又は自転車は、ヘルメットの装着は努力義務であるが装着を検討する。
<質問> 役場職員の中から「ヘルメットかぶった方が安全ですよ」といった注意喚起の声は上がっていないのか。
<答弁>自らヘルメットの装着を検討する。役場内同僚からは、注意喚起や注意を促す声かけはなかった。
(評価) 声が上がらないのは、まさに風通しが悪い、風が通らない、風を通すと報復や不利益が怖い、正直者がバカを見る・・といったことなのでしょうか? この雰囲気と風土は、礼儀礼節を守り、日々頑張っている職員や課長さんとしては、本当にやりきれない気持ちと察する。
※1月5日発行の「交通しなの」に阿部知事、交通安全協会会長、警察本部長がそれぞれヘルメット着用の促進を訴えている中、 ”ヘルメットの装着を検討します” は如何なものか? 参考に長野県装着率全国4位:理由は高校生の意識の高さ”当たり前” の記事をご覧いただきたい。
(2217) 自転車のヘルメット装着率 全国4位! 高校生「当たり前」(abnステーション 2024.09.12) - YouTube

<質問1.4> 昨年5月5日、国道19号線倉本地区“万場”交差点の商店跡地に役場所有のバスが違法駐車されていた。私にも多くの通報が寄せられていた。違法駐車は「国道の逆駐車違反」 「交差点から5m以内の駐車違反」 「横断歩道から5m以内の駐車違反」の三重の駐車違反であった様子。ゴールデンウイーク最中の交通量が多い時に、重大事故が起きなかったことが何よりも幸いであった。
本件は、安協や警察署から指導があったと聞くが、事実関係と運転者は誰で、車両運転管理者としてどのように対応したのか質問した。
(答弁) 警察から注意喚起する旨連絡が入った。運転者に注意したが全体周知はしていない。
<質問> 公用車の駐車違反であり公用車を運転する役場職員への全体周知を行うべきであり、合わせて再発防止を周知徹底すべきである旨を質した。また違法駐車発生や再発防止の周知が行なわれないことに対し、何故、誰もおかしいと声をあげないのか質問した。
(答弁) 警察から切符を切られていないので、駐車違反ではない。
(評価) この答弁からして本質が分かっていない。(他者を巻き込んだ重大事故防止が目的であることを認識していない)また事実関係と再発防止を職員全体に周知しないことは、風通しが悪い・風が通らない・風を通すと報復や不利益が怖い・正直者がバカを見る、といったことを象徴していないか心配である。
(一般質問2の趣旨説明) 「公務の不正出張と公文書の隠蔽について」
昨年7月30日、ある通報をきっかけに「公文書開示請求において特別職員の県外出張について調べました。その中で出張の目的、宿泊の実態・旅程など一部不明な点について再三開示請求しましたが、旅程の記録や宿泊の領収書はないといって情報開示を拒否されました。11月8日、行政不服審査請求しましたが4か月経過するも回答がありません。やむなく町長に公開質問状を提出したところ2月13日に回答がきましたが、「旅程、宿泊証明書、報告書」の記録が存在しないとの回答でした。
単に出発時刻や帰着時刻と宿泊施設名又は宿泊施設の支払い証明書を求めているだけの事です。これだけ抵抗すること自体、通報どおり公務の不正出張が疑われることは当然であります。何故、説明責任を果たされないのか質しました。
宿泊証明書は、宿泊費の精算が適切に行われたことを証明する重要な書類です。その提出を拒否することは、宿泊費の不正受給を疑わせる行為であり、公文書の提出義務違反に該当する可能性があります。公文書は、国民の共有財産であり、行政の透明性を確保するために重要な役割を果たします。公文書隠蔽は、国民の「知る権利」を侵害し、行政への信頼を損なう行為です。宿泊証明書や復命書は公務に関連する文書であり、通常は公文書に該当します。以上の観点から宿泊施設名などを何故、公開しないのか質しました。
<質問2> 「公務の不正出張と公文書の隠蔽について」
質問2.1 先に、今年1月22日と23日の東京B&G全国サミットへの県外出張について「出張目的、旅程、出張者、宿泊施設名」などを質問した。
<答弁(事前に提示を受けた回答と合わせて記載)> 特別職員2名と担当者の計3名で東京へ出張した。特別職員1名は一日目の当日帰宅した。なお木曽福島からはマイカーで帰宅した。2名は東京都文京区のホテル機山館(キザンカン)に宿泊した。二日目は、担当者は別行動で帰路につき、町長は1月場所中の出羽海部屋へ表敬訪問した。
(評価)本出張における旅程や宿泊施設名については、しっかり答弁できていた。
質問2.2 当日の相撲は観戦されたのか? ところで相撲観戦の当日である1月22日午後8時過ぎ、長野駅前で男女3人の殺傷事件が起きた。22日の深夜には、県内各市に市民に危害を加えるといった同一の文面の脅迫メールが届いていたようだ。この事件に鑑み23日の御嶽海関の表敬訪問は見送るべきであったという危機管理上の反省はないか。
<答弁>そんなことで、いちいち予定を変えられない。
(評価)1月22日午後8時過ぎに起きた長野駅前男女3人の殺傷事件は、犯人の移動範囲が全く分からず、県内各市に市民に危害を加えるといった脅迫メールが届いていた事実からすれば厳戒態勢にあり、「そんなことで、いちいち予定を変えられない」といった町長の発言は、危機管理上問題ないはずがない。
<SBC信越放送記事抜粋:2025年1月24日(金) 17:42>県によりますと、事件が起きた当日の22日の深夜、「長野駅の事件は私だ。1月30日までに女性と子どもを包丁で刺す。1813万円を振り込め」という趣旨のメールが届きました。SBCが県内19の市に確認したところ、少なくとも14の市に、22日の深夜から23日の朝にかけて同じような内容のメールが届いていたことがわかりした。
質問2.3 不正出張疑惑の情報開示請求・不服審査請求・質問状に対して、文書がないと回答せず説明すべきであることを質した。 日常から役場職員にはやる気とやりがいと自立性と公務員の誇りをもって働ける良好な職場環境が必要である。他方町民の知る権利を保障し町が町政の諸活動を説明し責任を果たし町民の理解と信頼を深め町民参加による公正で開かれた町政の推進を図るべきである。しかし単なる言葉の説明で足りる宿泊施設名又は宿泊の証明を執拗に拒むのは何故かを質した。
<答弁> 質問者が証拠を示すべきである。 宿泊証明を見せる根拠もなく見せる物もない。
(評価) 答弁者が証拠の提示を一般質問者の議員に求める(一般質問者への質問)ことは、妥当性が全くない不当行為である。一般質問は、議員が行政の問題を追及し、住民に代わって説明責任を果たす場である。よって議員が行政の疑惑を指摘した際、その説明責任は行政側にある。 また、法的手続きを経て情報開示を求めたのに、町長が開示を拒否したという点は問題である。これは行政の透明性を確保するためにある情報公開制度に反する行為であり、当制度を尊重しなければならない。 以上、当出張の不正疑惑は、ますます深まる結果となった。
(一般質問3の趣旨説明) 情報公開請求制度とは、町民の知る権利を保障し、町が町政の諸活動について説明する責任を果たすことにより、町民の理解と信頼を深め、町民参加による公正で開かれた町政の推進を図ることにあります。しかし上松町行政にあっては、公文書の開示を拒み又は不開示などの取り扱いが多く、行政の点検・調査に支障をきたしています。他方、町は公文書の開示請求によって発見された不正又は疑惑の説明責任を果たそうとしない状況が続いています。役場特別職員又は管理職員当人に不正疑惑がある場合、自浄機能が働かずかつ説明責任が果たされない事態が生じているものと考えます。
ついてはこの現況を打開するため、監査機能の独立性・専門性・透明性の強化を図り、顧問弁護士による法令・条例等の違反の調査及び外部監査の実施を強く提言するものであります。
質問3.1 上松町役場内では法令・条例・規則・マナーなどのルール違反を指摘したり、注意したり、諭したりすることを禁じる組織風土があるのか質した。 その他、木曽町と比較すると町役場最上位の総合計画にある目標設定に対する、毎年度の成果評価の分析・見直し・公表が一度も行われていないことに始まり、事業計画の透明性や行政のガバナンス機能と自浄機能の面で大きく出遅れていることを再三指摘してきたが一向に改善されなかったことは大変残念である。長野県企画振興部も ”困ったものです” と呆れていることを伝えた。
<答弁> 答弁なし


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