2026/7/21
人の相談事にのってきたが、ぼくの相談にのってもらったことは少ない。人間というのは、想像力が不足していて、自分の立場と相手の立場の違いというものが、よく分からない。相談をした経験が少ないので、相手がどう受け止めてくれるのかという感覚がない。ぼくの相談への乗り方がいいのかどうか。まず何よりも、相手の悩みに寄り添って、相手の悩みを受け止めるということが大事なのだと思う。
「さよならノワール」。黒木夏海を演じる小池栄子さんの演技を見て考えさせられている。今日の話では、息子の死を受け止められない母親への寄り添い方が描かれていた。亡くなった息子の身元が判明し、疑問の余地がなかったのに、母親は死体と対面しても「うちの息子ではない」と言い、うちの息子は生きていると言って、携帯電話をかけ話をするシーンが描かれる。これを夏海は否定しない。寄り添おうとする。
ぼくにこういう対応ができるかどうか。考えさせられてしまった。
相談業務の多い妻が、一緒にドラマを見ていたのでぼくは聞いてみた。
「こんな対応できる?」
ぼくなら「あなたの息子さんは亡くなりました。この事実は揺らぎません」などと、言ってしまう。ドラマの中では、徹底的に寄り添う夏海の態度によって、見えていなかった事実が見えてくるという描き方だった。相手に寄り添う。奥が深い。でも寄り添ってもらった人は次第に心を開いていくのは間違いないと思う。
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