2026/7/10

センターでは、実際に様々な支援機器を体験しながら、現場で抱える課題や今後の可能性について意見交換を行いました。
視察を終えて強く感じたのは、
「技術が足りない」のではなく、「情報が届いていない」ことが大きな課題であるということです。

現在ではスマートフォンやタブレット、視線入力装置、スイッチ、頭の動きだけで操作できるマウスなど、障害のある方の生活を支えるICT機器は大きく進歩しています。
✔️ 自分の意思で食事ができるロボット
✔️ わずかな筋肉の動きだけでパソコンを操作できるスイッチ
✔️ iPadだけでコミュニケーションが取れるアプリ
これらは「特別な機械」ではありません。
自分らしく生活し、学び、働き、社会とつながるための"可能性を広げる道具"です。
技術はここまで進歩していることを改めて実感しました。

一方で、視察を通して多くの課題も見えてきました。
便利な機器があっても、
「そんな機器があることを知らない」という方が非常に多いのが現状です。
障害当事者だけでなく、
・保護者
・学校
・支援者
・福祉事業所
ですら十分な情報が届いていません。
知らなければ、選ぶことも、使うこともできません。
これはまさに情報格差です。
特別支援学校では、学校が導入している機器を中心に活用することが多く、
子ども自身が様々な機器に触れる機会は決して多くありません。
本来であれば、
「この子には別の方法が合うかもしれない」
「もっと使いやすい機器があるかもしれない」
そんな可能性を試しながら成長していくことが重要です。
子どもの可能性を最大限に引き出すためには、
"選択肢に出会う場"
をもっと増やしていく必要があります。


支援機器は、
「高価なものを買えば良い」
というものではありません。
一人ひとりの身体の状態や生活環境に合わせて、
最適な機器を選ぶ"フィッティング"が非常に重要です。
しかし、その支援ができる作業療法士(OT)などの専門人材は不足しています。
さらに、
導入後の調整や継続的なサポートに対する人件費や交通費などの支援も十分ではありません。
「人」に対する投資が不足していることも大きな課題です。

今回の視察で特に印象的だったのは、
保護者の皆さんから
「学校だけでは情報が限られている」
という声が多く挙がっていたことです。
学校にある機器だけが選択肢ではありません。
だからこそ、
学校へセンターが出向く"アウトリーチ"や出張展示会をもっと積極的に行い、
子どもたちや保護者、先生方が様々な機器に触れられる環境づくりが必要だと感じました。
知ることが、未来を変える第一歩になります。


センターには約250点もの機器が展示されていました。
しかし、
「もっと多くの人に来てもらいたい」
と思う一方で、アクセス面には課題も感じました。
障害のある方が利用する施設だからこそ、
よりアクセスしやすい場所や、多くの人が気軽に立ち寄れる環境づくりも今後の検討課題だと感じています。

今回の視察を通じて、
ICTは障害のある方だけのためのものではなく、
一人ひとりの「できる」を増やし、
人生の選択肢を広げるための力であることを改めて実感しました。
だからこそ、
東京都として
✅ 支援機器の認知拡大
✅ 学校への出張展示・アウトリーチの充実
✅ 専門人材の育成と配置
✅ 保護者や支援者が学べる環境づくり
✅ センター機能のさらなる充実
などを進める必要があります。
福祉は、「支える」だけではありません。
その人の可能性を広げることこそ、本当の福祉です。
便利な機器があっても、知らなければ使えません。
だから私は、
"情報が届く仕組み"
"選択肢に出会える環境"
を東京都全体でつくっていきたいと考えています。
今回の視察で得た多くの学びを、今後の政策提案につなげ、誰もが自分らしく暮らし、学び、働くことのできる東京の実現に向けて、引き続き取り組んでまいります。✨
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ホーム>政党・政治家>高野 たかひろ (タカノ タカヒロ)>「知らない」が可能性を奪ってしまう。東京都障害者ICT総合支援センターを視察しました