2026/4/14

先日、荒川区にある就労継続支援B型事業所「まつり」を視察しました。
従来の福祉施設の枠を超えた、“ビジネスとして成立させること”を強く意識した取り組みが印象的であり、今後の就労支援の在り方に大きな示唆を得る機会となりました。

就労継続支援B型事業所
利用者:約6名
作業時間:10時〜15時(送迎あり)
主な作業:巾着などのアパレル製品制作
この事業所の最大の特徴は、単なる軽作業ではなく、
「TOKYO MATSURI CLUB」という独自ブランドを展開している点です。
原宿系ブランド(FR2)とコラボ
観光地でインバウンド向けに販売
商品価格:1,000円〜5,000円程度
👉 「作る」だけでなく
👉 「売る」「社会に届ける」までを一体化
これは従来のB型事業所には少ないモデルです。

多くの福祉施設は「仕事を探す」ことが課題ですが、ここでは
ブランド展開により定期的な発注がある
販路を自ら開拓(都心・観光地)
👉 「仕事が来ない」という構造から脱却
👉 “仕事を作る側”に回っている
非常に重要な転換です。

この施設では
自分の作った商品を販売
イベントに参加し直接販売
購入者の反応を実感
👉 「必要とされている実感」を得られる仕組み
単なる作業ではなく、
社会参加・自己肯定感の向上につながっています。
自宅までの送迎対応
手作りの食事提供(100円)
→温かい食事を提供、利用者には喜ばれているとのこと
引きこもり傾向の方への配慮
👉 「通うこと自体がハードル」という現実に向き合っている
就労支援の前段階として非常に重要な視点です。
アパレルの余剰生地を活用
廃棄される素材を再利用

👉 環境配慮 × 福祉の融合モデル
行政との親和性も高い取り組みです。


仕事はあるが利用者が不足
情報が届いていない
相談支援専門員との接点が弱い
👉 「良い施設でも選ばれない」構造
利用者は相談員経由で施設を選ぶことが多い
この施設側に相談支援機能がありません
つまり、相談支援を受け持つ担当者がいればもう少し人員募集につながるのではと語っていました
👉 制度上の“流通経路”に乗れていない
精神・知的障害中心
重度の方は受け入れが難しい
👉 支援の多様性に限界がある
月平均:約1.7万円程度
👉 ビジネス化してもなお
👉 「賃金向上」は大きな課題
モデル性は高いが十分に活用されていない
実績重視の行政評価とのギャップ
👉 革新的な取り組みが制度に乗りにくい
今回の視察で感じたのは、
👉 福祉は「守る」だけでなく
👉 「稼ぐ力」を持てるかどうか
という大きな転換点にあるということです。
この施設は
福祉 × ブランド
福祉 × インバウンド
福祉 × 地域文化
を掛け合わせた“攻めの就労支援”モデルと言えます。
今回の事例から、東京都として考えるべき論点は明確です。
相談支援専門員との連携強化
情報の可視化・集約
ブランド型B型事業所の支援
民間連携(アパレル・観光)
販路開拓支援
マーケティング支援
軽度〜重度までの段階的支援
今回の視察を通して感じたのは、
👉 「福祉だから仕方ない」を超えられる可能性です。
このような取り組みが広がれば、
働く喜び
社会とのつながり
自己肯定感
を持てる方が確実に増えていきます。
一方で、
👉 「良い取り組みが届かない」
👉 「制度と現場のズレ」
という課題も明確になりました。
現場には、すでに未来があります。
あとはそれを、
👉 どう広げるか
👉 どう制度に乗せるか
ここが政治の役割だと強く感じました。
何ができるのか・・・
今回のような
ブランド化
インバウンド展開
民間企業との連携
は、これからのモデルです。
そのために、
商品開発・販路開拓への補助制度
民間企業とのマッチング支援
福祉施設のブランディング支援(広報・EC・デザイン)
👉 「作業所」から「事業体」へ進化させる後押しができたら面白いと思いました
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タカノ タカヒロ/46歳/男
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