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岩出 かずや ブログ

【関市】なぜ学校体育館で市外チームと練習試合ができなかったのか?一般質問からルールが変わるまで

2026/7/11

「他の市ではできるのに、なぜ関市ではできないのか?」

2023年6月、私は市議会議員として初めての一般質問に立ちました。

その中で取り上げた一つが、関市の学校体育館の利用ルールです。

当時、関市では、学校体育館を利用している小学生のスポーツクラブなどが、市外のチームを招いて練習試合や合同練習をすることが認められていませんでした。

ところが、近隣の自治体を調べてみると、岐阜市、美濃市、各務原市、美濃加茂市、本巣市、下呂市、郡上市では、それぞれ運用の違いはあるものの、市外チームとの練習試合を一律に認めていないという状況ではありませんでした。

 

なぜ、関市だけできないのか。

私は疑問に思い、他市の状況を調べ、市議会で質問しました。

その結果、関市は、適切に使用している団体まで市外チームとの練習試合を制限することについて「合理的な理由がない」とし、これまでの運用を改める方針を示しました。

今回は、一つの疑問から始まり、調べ、比較し、議会で問い、実際に行政のルールが動くまでのお話です。

 

私は、小学校4年生からバスケットボールに打ち込みました

この問題は、私にとって単なる「施設利用ルール」の話ではありません。

私は小学校4年生からバスケットボールを始めました。

当時、小学生のクラブでも、夜間に桜ケ丘中学校の体育館で練習をしていました。

その後もずっと部活動に打ち込みました。

バスケットボールを通して得た学びや経験。

恩師との出会い。

そして、関市だけではなく、さまざまな地域にできた友人。

それらは、今でも私にとって何にも代えられない財産です。

今でも気兼ねなく腹を割って話せる、かけがえのない仲間がいます。

だからこそ、現在の子どもたちが利用する学校体育館について、

「市外のチームを呼んで練習試合ができない」

という声を聞いたとき、素朴な疑問を持ちました。

なぜ、できないのだろう。

 

関市では、市外チームとの練習試合が認められていませんでした

当時の関市では、学校開放施設を利用できるのは、市内に在住、通勤または通学する人で構成され、成人の責任者がいて、事前に教育委員会へ登録された団体とされていました。

そして、この規定の運用によって、登録団体が責任を持って行う練習試合や合同練習であっても、市外チームが参加する場合は、登録団体以外の使用に当たるとして断られていました。

しかし、私は疑問に思いました。

関市の登録団体が責任を持って利用する。

施設のルールを守る。

近隣住民に迷惑をかけない。

それでも、市外のチームが参加するというだけで一律に認めない必要があるのでしょうか。

もちろん、行政のルールには理由があります。

ですから私は、最初から、

「関市のルールはおかしい。すぐに変えるべきだ」

と感情だけで主張したわけではありません。

まず、

「他の自治体では、どうなっているのか」

を調べました。

 

「他の市ではどうなっているのか」を調べました

私が調べたところ、各務原市と美濃加茂市の夜間開放では、そもそも登録団体について市内・市外の区別を設けていませんでした。

本巣市では市内団体を優先し、さらにスポーツ少年団を優先する仕組みでしたが、市外チームとの活動自体を一律に禁止してはいませんでした。

また、岐阜市、美濃市、下呂市、郡上市でも、関市と同じような学校開放の規則はありましたが、市外チームとの練習試合を認めていない自治体はありませんでした。

そこで私は、議会でこう問いかけました。

「こういった周りの市も全て認めておるところですが、なぜ関市だけが学校開放の取扱いをこのようにしているのかという疑問がありました。」

これは、私が議員として大切にしている仕事の方法でもあります。

誰かを批判する前に、まず調べる。

他市と比較する。

数字や事実を確認する。

その上で、議会で問う。

私は税理士として仕事をする中でも、根拠や比較を大切にしてきました。

政治でも同じです。

「何となくおかしい」ではなく、

なぜ違うのか。

その違いに合理的な理由があるのか。

そこまで調べた上で議論することが大切だと考えています。

 

なぜ、関市では禁止されていたのか?

ここは、市側の説明も公平に伝えなければなりません。

関市が市外チームとの練習試合を認めなくなったことには、過去の経緯がありました。

市の答弁によると、過去に登録団体が市外や県外から多くのチームを招待して大会を開催し、

・学校備品の無断使用
・学校周辺への迷惑駐車

など、不適切な利用があったそうです。

学校から何度も相談があり、その結果、やむを得ず現在の運用になったという説明でした。

これを聞けば、

「それなら制限するのも仕方がない」

と思う方もいるかもしれません。

私も、学校や周辺住民に迷惑をかけるような利用を認めるべきだとは思いません。

必要なルールは必要です。

利用する団体には、施設の使用方法を守り、近隣住民にも配慮する責任があります。

しかし、ここでもう一つ考えなければならないことがあります。

一部の不適切な利用があったからといって、ルールを守って活動している全ての団体まで一律に制限することが、本当に最善なのでしょうか。

問題を起こした大規模な大会と、適切に行われる練習試合や合同練習を区別することはできないのでしょうか。

 

市も「制限するまでの合理的な理由がない」と答えました

市の答弁は、非常に率直なものでした。

市は、これまでの運用について、

適切に使用している団体の活動にも影響を与えていること。

登録団体の責任において使用するのであれば、市外団体の使用まで制限する合理的な理由がないこと。

さらに、子どもの減少によって、団体内だけでは試合形式の練習ができなかったり、市内で練習試合の相手を探すことも難しくなってきたりしていること。

そうした状況を踏まえ、

「練習試合や合同練習を行う場合は、これまでの運用を改め、市外の団体の使用を認めていきたい」

と答弁しました。

一方で、多くの人が集まる大会など、学校体育施設の許容を超え、学校や周辺住民に迷惑をかけるおそれがある利用については、引き続き公共スポーツ施設を利用してほしいとの考えも示されました。

私は、この線引きは大切だと思っています。

何でも自由にすればいいわけではありません。

必要なルールは守る。

しかし、合理的な理由がない制限については、時代や市民のニーズに合わせて見直す。

大切なのは、そのバランスです。

 

私が最後に聞いたのは、「いつ変わるのか」でした

ここで私は、もう一つ質問しました。

市が、

「運用を改めます」

と答えても、それがいつ実現するのか分からなければ、子どもたちにとっては意味がありません。

「検討します」

「今後考えます」

だけで、1年、2年と時間が過ぎてしまうこともあります。

そこで私は、学校や各団体に、どのようなスケジュールで周知するのかを尋ねました。

そのとき、私は議会でこう申し上げました。

「我々大人の1年と学生の1年は違います。中学校3年生の子たちの夏は、もうこの夏しかないんです。」

私自身、部活動に打ち込んだからこそ、そう思います。

中学校3年生の夏は、一度しかありません。

高校3年生の最後の大会も、一度しかありません。

大人から見れば、

「来年から変えればいい」

という話でも、子どもにとっては、その1年が競技人生の大きな部分を占めることがあります。

 

「また来年」では、遅いことがある。

だから、変えると決めたのなら、できるだけ早く変えてほしい。

その思いで質問しました。

市の答えは、「この後、直ちに」でした

市の答弁は、次のようなものでした。

「この後、直ちに学校体育施設を管理する学校長に説明し、了解を得られた学校体育施設から、他市の団体との練習試合、合同練習に使用できるようにいたします。」

さらに、その旨を各団体にも連絡すると答えました。

私は最後に、

「非常に温かい御答弁ありがとうございました。」

と申し上げ、初めての一般質問を終えました。

大きな予算を使ったわけではありません。

新しい建物を造ったわけでもありません。

しかし、一つの声をきっかけに調べ、他市と比較し、議会で問い、行政がその場で運用を見直すと答えた。

私にとって、議員としての原点の一つになった一般質問です。

 

「昔からこうだから」で終わらせない

今回のルールには、過去の問題を受けた理由がありました。

ですから、過去の行政の判断を一方的に否定するつもりはありません。

しかし、社会は変わります。

子どもの数も変わります。

スポーツ活動の形も変わります。

かつては合理的だったルールでも、今の時代には合わなくなっていることがあります。

だからこそ、

なぜ、このルールがあるのか。

今も本当に必要なのか。

他の自治体ではどうしているのか。

を調べる必要があります。

そして、合理的な理由がなくなっているなら、変える。

私は、政治とは、そうした地道な仕事の積み重ねでもあると思っています。

 

市民の皆様の声を、結果につなげる

「市民の皆様の声を聞きます」

政治家なら、誰でも言える言葉です。

しかし、本当に大切なのは、その先だと思います。

声を聞く。

調べる。

比較する。

議会で問う。

そして、できる限り結果につなげる。

今回の学校体育館のルール変更は、関市全体から見れば、小さなことに見えるかもしれません。

しかし、そのルールによって困っている子どもや保護者、指導者がいるなら、決して小さな問題ではありません。

私はこれからも、

「昔からこうだから」

「ルールだから仕方がない」

で終わらせず、根拠を調べ、他市と比べ、市民にとってより良い方法を考えていきたいと思います。

そして、もう一度、あのとき議会で申し上げた言葉を書きたいと思います。

我々大人の1年と学生の1年は違います。
中学校3年生の子たちの夏は、もうこの夏しかないんです。

大人にとっては「また来年」で済むことでも、子どもにとっては、その一度きりの夏が人生の大切な思い出になることがあります。

市民の声を聞く。

調べる。

比べる。

議会で問う。

そして、できる限り結果につなげる。

これからも私は、そんな仕事を一つ一つ積み重ねていきたいと思います。

 

よくある質問

Q. 当時、関市の学校体育館では市外チームとの練習試合ができなかったのですか?

はい。当時は、学校開放施設の使用は登録団体に限られ、市外チームとの練習試合や合同練習は、登録団体以外の使用に当たるとして認められていませんでした。

Q. なぜ、市外チームとの練習試合が認められていなかったのですか?

過去に、市外や県外から多くのチームを招いた大会で、学校備品の無断使用や学校周辺への迷惑駐車など、不適切な利用があったためです。

Q. 一般質問の結果、どうなりましたか?

2023年6月14日の関市議会一般質問で、近隣自治体の状況を示しながら関市の運用について質問したところ、市は、登録団体の責任で使用するのであれば市外団体の使用まで制限する合理的な理由はないとして、これまでの運用を改める方針を示しました。さらに、「この後、直ちに」学校長に説明し、了解を得られた学校体育施設から、市外団体との練習試合や合同練習に使用できるようにすると答弁しました。

 

関市議会議員・税理士・行政書士
岩出和也

 

▶ 関市議会だより「令和5年第2回定例会」を読む(関市公式)

https://www.city.seki.lg.jp/cmsfiles/contents/0000001/1671/R5_2.pdf

 

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著者

岩出 かずや

岩出 かずや

選挙 関市議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 1,229 票
選挙区

関市

肩書 現職関市議会議員・税理士・行政書士・防災士・福祉心理士・修士(経営学)
党派・会派 無所属
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