2025/11/9
操法大会への出場を通して見えたのは、消防団の存在が防災力以上に「地域の信頼関係」を育む仕組みであるということ。時代に合った形への転換が今、問われています。
10月28日、第26回全国女性消防操法大会に出場してきました。
緊張しましたが、なんとか無事終えることができ、今はホッとしています。
7月末からおよそ3か月間、仕事や家庭の合間を縫って夜の訓練に励みました。市議会議員という立場ではありますが、今回は「一団員」として地域防災の現場を肌で感じる貴重な機会になりました。
消防の操法大会については、全国的にも賛否があります。
確かに、競技という形式が目的化してしまう側面もありますし、時間的・精神的な負担は決して軽くありません。けれども、実際に訓練に取り組んでみて分かったのは、大会が成り立つ背景に、行政・消防署・地域住民・団員同士の連携という「見えない力」があるということでした。
訓練を重ねる中で、声を掛け合い、支え合う関係が自然と生まれていく。
この「顔の見えるつながり」こそが、いざというときの防災力を支える土台になります。大きな災害が起きたとき、制度や設備だけでは人を守れません。最終的に命を守るのは、人と人との信頼関係だと改めて感じました。
一方で、平日の夜や休日に行われる訓練・大会出場は、家族や職場の理解なしには成り立ちません。私自身も家族に多くの負担をかけながらの挑戦でした。
こうした現実を踏まえると、「その努力や負担が、どの程度地域に還元されているのか」という問いは避けて通れません。操法大会や消防団のあり方は、社会の変化とともに見直される時期に来ているのだと思います。
ただし、単に「やめる」「減らす」ではなく、これまで培われてきた地域力をどう受け継ぐかが大切です。操法大会の裏にある連帯・協力の文化は、決して失ってはいけないものです。ではどう繋いでいくのか――。別の形で活かす方法を考えるべき時期に来ています。
また、女性消防団としてのあり方にも課題を感じました。
現在の女性団活動は、男性と同じ内容をこなすか、あるいは「女性でもできること」に限定されがちです。今回の大会も小型ホースを使った種目でしたが、現実の防災現場と直結しているとは言い難い部分があります。
女性だからこそできる活動とは何か。たとえば、地域の防災教育、避難所での支援、子育て世帯や高齢者への声かけなど。そうした「地域の安心を支える活動」は、女性消防団の大きな可能性のひとつだと思います。女性がいることで団に多様性が生まれ、消防団全体の力が広がるはずです。
現役の女性団員の皆さんと一緒に、「本当に地域に必要とされる活動とは何か」「消防団にとっての女性団員の価値」を話し合い、次の形をつくっていけたらと思います。
操法大会を終えた今、改めて感じるのは、「消防団は地域の縮図」だということです。協力と連帯、そして課題の共有――。そのすべてが、地方自治にも通じるテーマです。
現場で感じた課題や可能性を、これからの議会活動にもつなげていきたいと思います。
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ワダ ナオコ/49歳/女
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