2026/6/9
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
先日、金融システムの勉強会にて「コルレスバンク(コルレス銀行)」に関する図解を見る機会がありました。私たちが普段、当たり前のように行っている海外送金の裏側には、実は非常に複雑な銀行同士のネットワークが存在しています。
今回は、この国際金融のインフラとも言える「コルレスバンク」の仕組みと、今直面している課題について共有したいと思います。
コルレスバンクとは、一言で言えば「海外送金における中継地点となる銀行」のことです。
世界中のすべての銀行が、互いに直接つながっているわけではありません。例えば、日本の地方銀行から米国の小さな銀行へ送金する場合、それらの銀行同士に直接の取引ルートがないことがほとんどです。そこで、世界的なネットワークを持つメガバンクなどが「中継役」を引き受け、資金をバケツリレーのように運んでいくのです。
国際送金のルートは、以下のような階層構造になっています。
| 項目 | 役割・特徴 |
|---|---|
| コルレス先(中継銀行) | 世界中の主要銀行と契約を結び、決済用口座を相互に保有するメガバンク。 |
| 参加銀行(地銀等) | 中継銀行に口座を持つことで、そのネットワークを利用して海外送金を可能にする。 |
| SWIFT | 銀行間で送金指示を安全に送受信するための国際的な通信網。 |
この仕組みのおかげで世界中へ送金ができる一方、中継する銀行が増えるほど「コルレス手数料」が発生し、着金までに時間がかかるというデメリットも生じます。
近年、マネーロンダリング対策やテロ資金供与対策の国際的な強化により、このコルレス関係を維持するためのコストが急増しています。その結果、大手銀行がリスク回避のために中継業務を縮小・停止する「デリスキング」が進んでおり、特に地方銀行などでは海外送金の取り扱いが難しくなる「送金の目詰まり」が社会問題となっています。
こうした既存システムの非効率さを解消するため、現在ではブロックチェーン技術を活用した新しい決済手段や、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究が進められています。
かつて私が海外で生活していた約18年間を振り返っても、日本の金融サービスの利便性や存在感は、時代の変化とともに大きな岐路に立たされていると感じます。古い仕組みを理解した上で、いかにして新しい技術を取り入れ、国民の利便性と安全を守っていくか。地方自治の現場からも、こうした国力の基盤となる議論を注視していく必要があります。
金融の安定は、私たちの生活の安定に直結します。これからも学びを深め、市政、そして日本の未来に活かしてまいります。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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