2025/3/23
令和7年3月定例会の3月10日(月)・11日(火)の一般質問が公開されました。
自分は「GOTEMBA MIRAI PROJECT」をテーマに、事業の振り返り、教育環境の整備、参加者の進路、事業の展望について質問しました。

企画戦略部長よりご丁寧な答弁をいただけました。花粉症で私の声量が悲惨なことになっているので、要約してご紹介します。
Q.先進的に取り組む経緯について
A.地域社会、あるいは農業、各種企業等を含み、あらゆる面での担い手の不足が、全国的に深刻な課題となっています。未来を担う若い人材の育成は、本市においても大きな課題であり、特に18歳、22歳といった若い世代をターゲットに、人口減少対策戦略による各種の取組を進めているところです。
そうした中で、若い世代の皆さんが、自らが住まう地域の魅力、歴史、文化、風土などをさまざまに学ぶことで故郷に愛着を持ち、一度は離れても、いつか戻ってきて地域を支える存在となる、そんな未来を担う人材を育成していくため、市制70周年を迎える節目に立ち上げたのが、GOTEMBA MIRAI PROJECTです。
Q.アントレプレナーシップを養う目的について
A.アントレプレナーシップとは、自らの意思で未来を切り拓く力を意味し、「起業家精神」とも訳されます。
GOTEMBA MIRAI PROJECTでは、若者が地域社会の課題解決に自ら挑むことを通じて、御殿場の未来を担う人材を育成すること、これを目的としています。
Q.本プロジェクトは、ビジネス教育ではなく、アントレプレナーシップ教育です。なぜアントレプレナーシップ教育を選択したのかその意図を市民の皆様にも知っていただく必要があると考えます。
ビジネス教育とアントレプレナーシップ教育、それぞれの特徴について、お伺いします。
A.従来のキャリア教育では、既にある具体・個別の仕事に即して知識経験を習得することに重点が置かれますが、アントレプレナーシップ教育では、いわゆる起業家としてだけでなく、将来どのような職業であっても役立つ精神を学び、ビジネスを単に営利のためのイベントや商品開発を目的としたものではなく、誰かの困りごとに共感しそれを解決する手段と捉えられています。
したがいまして、社会課題解決を目的に自ら意欲的に行動し、様々なアイデアを柔軟に生み出す人材育成を進めることが、御殿場の未来を創っていくために必要であるとの観点から、アントレプレナーシップ教育に取組むこととしたものです。
Q.GOTEMBA MIRAI PROJECTの取組評価について
A.3月22日には、農業や食への関心を高めるため高校生が様々なアイデアを提供したファッションショーや、年間を通じて各グループが取り組んできた「農業と食に関する課題解決」の成果発表が行われます。
各グループの取組の一部を4つ程紹介します。1つ目が、規格外の農作物を活用し農家の収益を上げるため試作したアイシャドー。2つ目が、県外の人達にもっと御殿場の食材を知ってもらうため作ったごてんばコシヒカリの米粉のムース。3つ目が、農業への関心を高めることを目的とした親子向けの農業体験やオーガニック野菜のPR。4つ目が、水かけ菜など地元食材を活用した新たなレシピやご当地グルメの開発などです。これらは、農家への聴き取りや市民へのアンケートを通じて知った課題意識をもとに様々なアイデアが出され、解決に向けた試作品が生み出されています。
また、参加者アンケートからも、「地域の未来は自分たちが変えていけると思う」「いつか御殿場地域へ帰ってきたい」という声が出ており、プロジェクトを主催する市として、手ごたえを掴んでいるところでございます。
Q.教育環境の整備について
A.今回のプロジェクトは、地域のブランド力構築や課題解決、地方創生にグループを挙げて取り組む「しずおかフィナンシャルグループ」を受託者とし、同社と提携する東京ガールズコレクションの運営者「W-TOKYO」と連携した取組として進めております。これにより、アントレプレナーシップ教育を進めるのに相応しい、多彩な講師陣の起用が可能となりました。
各回のワークショップごとに、市内で様々な取組にチャレンジしている若手農業者や地元企業、更にはふるさと工房を始め地域活性化に向けて活躍されている皆さんに加え、プロの動画作家、農業・食に関してSNSによる情報発信で大きな成果を挙げている先駆者など多様な講師を招くことで、高校生達は大きな刺激を受け、大変意欲的に体験を重ねています。
Q.ご答弁では、「高校生達は 大きな 刺激を受け、大変 意欲的に 体験を 重ねています」 と伺いました。
また、「地域 活性化に 向けて 活躍されている方々」や 「SNSによる 情報発信で 大きな 成果を 挙げている 先駆者」に 触れていたことを 踏まえての 質問です。
本プロジェクトは、サークルやアルバイトとは異なりますが、とても刺激的な取り組みでございます。そのような中で、高校におけるアントレプレナーシップ教育の状況はどうなのか、お伺いします。
A.今回のプロジェクトには、2市1町の全6高校から参加があります。いずれの高校においても、実施内容に多少の差異はありますが、アントレプレナーシップを意識した教育が始まってきております。
各高校とも様々に工夫しながらアントレプレナーシップ教育への取組を始めていますが、現場からは、「学校のみではこじんまりした取組になってしまうため、第3者の協力が必要」「今回の市のプロジェクトにより、学校同士が繋がることができた」といった意見が寄せられており、今回のプロジェクトと学校による取組との相乗効果、好循環が期待されています。
Q.要望します。未来を担う人材の育成は、一過性ではできない取組のため、現役の参加者に加え、歴代の参加者の存在も重要になっていきます。既存施設の活用範囲を広げたり、OB・OGがメンターとして参画する仕組みを整えたりすることで、多様な知識や経験を共有する輪を広げる必要があると考えます。
若者の活動場所の整備について、前向きに議論してはいただけないでしょうか。見解をお伺いします。
A.本年度のプロジェクト参加者については、本人の希望があれば、来年度も、今年度の経験を元に、新たなメンバーへの助言等を行う立場として参画いただきます。新旧メンバーの交流が深まり、その輪が年々広がっていくことが期待されます。
そんな若者が集まる居場所、活動場所についてですが、本年度プロジェクトにおいても、土曜日などに「けやきかん」や市民会館会議室等に集まり、話し合いやワークショップ、試作品の作成等を行っております。駅前に開所した「きょてんば」や、「ぬましんコンパス」などを含め、現在ある施設を有効に活用することで、若者の居場所、活動場所づくりを意識した取組を進めてまいります。
また、今後、検討が進む県立高等学校再編に伴い、高校生など若者が集うまちとなっていくことを見据え、居場所や交流の場などを含めて、若者が集い、活気につながっていくよう、まちづくりを進めてまいります。
Q.未来を担う人材育成には、既存施設の利用拡大に留まらず、将来的に整備される施設との連携も重要と考え、要望します。
沿道利便施設は、道の駅ではなく道の駅的施設ですが、道の駅と同様に担い手の高齢化や季節ごとの 販売品という課題を抱える可能性があります。そのような中で、四季を通じた取組を行う本プロジェクトが課題解決につながるものと認識しております。
質問1のご答弁でも「社会課題解決を目的に自ら意欲的に行動し、様々な アイデアを柔軟に生み出す 人材育成を進めることが、御殿場の未来を創っていくために必要」とありました。
沿道利便施設の課題解決に本プロジェクトを活用することについて、前向きに議論していただけないでしょうか。見解をお伺いします。
A.将来的な観点から、本プロジェクトにより、例えば、農業・食や木育をテーマに、沿道利便施設で季節ごとに扱う商品を企画し、施設でのPR方法等を検討することは、課題解決を重視するアントレプレナーシップ教育の一環として、有効な取組であります。
沿道利便施設は、今後、まさにGOTEMBA MIRAI PROJECTの取組の成果、若者達や様々な分野で活躍される皆様の頑張りを活かすことができる施設になると考えております。
Q.質問1の答弁では「アントレ レナーシップ教育では自らの意思で未来を切り開く力を養うことを主眼に置き、リスクを恐れずにチャレンジし、変化を起こすことを重視」と伺いました。また、「アントレプレナーシップとは、起業家精神とも訳されます」と 述べられていたことを踏まえての質問になります。
アントレプレナーシップ教育は、許容可能な範囲の失敗や損失を恐れることなく行動できるようにするもの、いわゆる「起業家のような行動を可能にする教育」 と解釈しました。一方で整った教育環境が成功体験を 生み出すことで、リスクを過小評価し、起業やスタートアップ企業に傾斜することを懸念される市民もいらっしゃるのではないかと感じました。参加者の進路について、見解をお伺いします。
A.アントレプレナーシップは、いわゆる起業家のみならず、あらゆる職業につく人にとって必要な考え方・姿勢を示しており、「自らの意思で未来を切り開く力」を持ち、あらゆる状況に対しリスクを恐れずに行動・チャレンジし、変化を起こしていくことが重視されます。
こうしたことを身に着けることで、議員ご指摘の「許容可能な範囲の失敗や損失」を恐れることなく行動できるようになり、どのような職業に身を置いていても、新たな社会課題・地域課題やニーズを的確に捉え、リスクを過小評価することなく許容範囲を見極めながらチャレンジし、改善を行うことができる人材の育成につながります。
よって、本プロジェクトに参画する人材は、進学、起業、スタートアップ企業への就職だけでなく、地元企業に就職された方は、新規事業・新商品開発等を通じてその企業の経営革新・更なる飛躍に寄与する人材として活躍することが期待できます。
高校生をはじめ地域の若者達がアントレプレナーシップを持つことは、進路の選択肢を広げ、夢の実現に向けて無限の可能性を引き出す手助けとなるものと認識しております。
Q.ご答弁では 「地元企業に就職された方は、 新規事業・新商品開発 等を通じてその企業の経営革新・更なる飛躍に寄与する人材として活躍することが期待できます」 と伺いました。本市は、本プロジェクトを社会実装につなげる見通しがあると解釈し、質問を続けていきます。
これまでの日本のアントレプレナーシップ教育は、主に大学で実施されてきました。最先端のノウハウが育まれてきた一方で、実社会の中でいかに活用していくか、いわゆる「社会実装」の視点が十分ではなかったという課題がありました。産学官の連携によって、本プロジェクトのノウハウを社会実装に生かす取組について、本市の見解をお伺いします。
A.産学官の連携、ノウハウの社会実装につきまして、本市では、数多くの非常に有意義な連携を行ってまいりました。先ごろオープンした農商工連携事業の酒蔵「御厨榮蔵」や㈱リコーとの環境先端技術の実証、時之栖との農福連携やJAXAとの協定に基づく技術開発など、他ではなかなか取り組めないような有意義な連携が実現しています。
そうした本市において、GOTEMBA MIRAI PROJECTでは、市内大規模商業施設の協力による地元食材の認知度調査、静岡県立大学生とのディスカッション、地元農家からの材料提供、製造事業者からのアドバイスなど関係各位のご協力をいただきながら、初年度にもかかわらず、高校生達が考案した地域課題解決のためのアイデアが、社会実装に向けた試作品として実現する見込みです。その成果は、市制施行70周年記念イベントで高校生自らが発表してまいります。
こうした高校生たちの頑張りを、本市における産学官連携、社会実装実績などの土壌とうまく接続させていくことで、研究の成果やアイデアが実用化され、起業やスタートアップの創出、今後の産業界の発展に繋げていくことができればと考えております。
Q.ご答弁では 「高校生たちの頑張りを、本市における産学官連携、社会実装実績などの土壌とうまく接続させていく ことで、起業やスタートアップの創出、今後の産業界の発展に繋げていくことができればと考えております」 と伺いました。本市は、本プロジェクトをスタートアップの創出につなげることに前向きと解釈し、要望します。
スタートアップを促進するためには、創業支援事業計画や開業パワーアップ支援資金等利子補給金助成事業のような資金面の支援に留まらず、兼業・副業人材や関係人口を活用する人材確保の支援も必要と考えます。スタートアップ支援の拡充について、前向きに検討できないでしょうか。見解をお伺いします。
A.本プロジェクト参加者が実際に起業を目指す場合には、資金面だけでなく、人材確保に関する相談が寄せられるケースも想定されることから、兼業・副業人材マッチング支援機関や、関係人口を活用して地域課題解決プロジェクトを支援している事業者など、まずは先行事例を調査研究することで支援の方策を検討してまいります。
また、静岡県もスタートアップ支援に力を入れておりますので、そうした支援をうまく使ってまいりたいと考えております。
Q.北駿地区には、県立高が4校ありますが、15年後の中学卒業者数見込みが千人を切る見通しとなっています。そのような中で、GOTENBA MIRAI PROJECTは本市に留まらず、北駿の未来につながる取組を期待されるでしょう。北駿の未来には、質問1の答弁で述べられた「地域の未来は自分たちが変えていけると思う」 、「いつか 御殿場地域へ帰ってきたい」 といった参加者の声、いわゆる本プロジェクトの手ごたえが欠かせないものと感じています。本プロジェクトの手ごたえを好循環に繋げていくためには、来年度のテーマは非常に重要と考え、詳細な情報を市民のみなさまにお伝えしたいという思いがあります。 GOTENBA MIRAI PROJECTの今後について、展望をお伺いします。
A.全国的に人口減少対策が叫ばれる中、一度は故郷を離れても、いつか戻ってきてくれるような故郷を愛する気持ち、シビックブライドを育んでいくためには、まず御殿場のこと、故郷のことを知っていただくことが大切です。その意味で、今回のプロジェクトで故郷のことを知り、課題解決について考え、自らの意思で未来を切り拓いていく気持ちを学んだ高校生たちには、非常にいい経験をしていただけたと、手ごたえを掴んでおります。
来年度は「脱炭素や木育、森林保全」をテーマとしてプロジェクトを実施してまいります。人材を育成するということは、一過性ではできない、息の長い取組となりますが、今年度の取組を一層充実したものとし、未来を担う人材の育成につながるよう進めてまいります。
将来的には、本プロジェクトから育った人材を中心に、産学官金労言などの連携が一層進み、様々な分野の事業活動・団体活動が活性化することで、起業者やスタートアップ企業等の誘致も増加するといった好循環を生み出し、持続可能な御殿場の未来につなげていくべく、取組を進めてまいります。
過去一番ぐらいの聞き取りにくい声で申し訳ありません。70周年記念式典・酒と食のフェスティバルでは、お世話になっている方々から身に余る激励をいただきましたが、御殿場市議会最年少ゆえに甘めの採点されている節があるのでシャキッとします。
詳細プロフィールはこちら。
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https://go2senkyo.com/seijika/179733
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