2026/6/17
6月は環境月間です。
近年、地球温暖化による気候変動が世界各地で深刻化しています。日本でも猛暑や豪雨などの異常気象が頻発し、私たちの暮らしや経済活動に大きな影響を及ぼしています。環境問題というと大きなテーマに感じられますが、実は私たちの日常生活と深く関わっています。
環境を守るために一人ひとりができることは数多くありますが、その中でも身近で取り組みやすいものの一つが「食品ロス」の削減です。
食品ロスとは、まだ食べることができるにもかかわらず廃棄されてしまう食品のことです。環境省の推計によると、2023年度の食品ロス量は全国で約464万トンに上ります。これは国民一人ひとりが毎日おにぎり1個分に相当する食べ物を捨てている計算になります。
食品ロスは「もったいない」というだけの問題ではありません。食品を生産し、加工し、輸送し、販売するまでには、多くのエネルギーや水資源が使われています。そして、廃棄された食品を収集・焼却する際にも二酸化炭素(CO₂)が排出されます。つまり、食品ロスを減らすことは、ごみの減量だけでなく、地球温暖化対策にもつながるのです。

また、世界には十分な食料を確保できず、飢餓や栄養不足に苦しむ人々がいます。食べ物を大切にすることは、環境問題だけでなく、持続可能な社会づくりにもつながる重要な視点です。
家庭から出る食品ロスの主な原因は、「食べ残し」「直接廃棄」「過剰除去」の3つとされています。
例えば、賞味期限を過ぎたという理由だけで、まだ食べられる食品を捨ててしまうことがあります。また、野菜の皮を必要以上に厚くむいたり、作り過ぎて食べ切れなかったりすることも食品ロスにつながります。
食品ロスを減らすために、特別なことをする必要はありません。
・買い物前に冷蔵庫や食品庫の中を確認する
・必要な量だけ購入する
・食べ切れる量を調理する
・余った料理は別のメニューに活用する
・冷凍保存を上手に活用する
・生ごみはしっかり水切りをして捨てる
こうした小さな工夫の積み重ねが、大きな成果につながります。
我が家でも、食品ロスを減らすために冷凍保存を積極的に活用しています。野菜は下茹でをして保存したり、使いやすい大きさにカットして冷凍したりしています。肉や魚も小分けにして保存することで、必要な分だけ使えるよう心がけています。
忙しい毎日の中では、つい買い過ぎたり、使い切れずに傷ませてしまったりすることもあります。しかし、少し手間をかけて保存方法を工夫するだけで、食品を無駄なく活用することができます。冷凍保存は調理時間の短縮にもなり、家計にもやさしい取り組みだと実感しています。
また、地域では家庭で余った食品を持ち寄り、必要とする方々や福祉団体へ届ける「フードドライブ」の取り組みも広がっています。食べ物を無駄にしないだけでなく、支え合いの輪を広げる活動として注目されています。
私自身も川西市議会議員時代に、フードドライブの推進について一般質問で取り上げるなど、食品ロス削減と食品の有効活用に取り組んできました。近年では、スーパーなどでフードドライブの回収ボックスを見かける機会も増え、こうした取り組みが地域に着実に広がっていることを大変うれしく感じています。
まだ十分に活用できる食品を必要とする方へ届けることは、食品ロスの削減だけでなく、地域の支え合いにもつながります。一人ひとりの善意が誰かの支えとなり、同時に環境負荷の軽減にもつながる意義深い取り組みです。
公明党はこれまで食品ロス削減推進法の制定を後押しし、フードドライブの普及や食品寄附の促進に取り組んできました。食品ロス削減は環境政策であると同時に、福祉や地域共生社会の実現にもつながる重要な課題です。
政府は2030年度までに家庭から出る食品ロスを半減する目標を掲げています。その実現のためには、行政や事業者の努力だけでなく、私たち一人ひとりの意識と行動が欠かせません。
川西市や猪名川町においても、限りある資源を大切にしながら、環境にやさしい地域づくりを進めていくことが重要です。
環境月間を機に、まずは身近な「もったいない」を見直してみませんか。
未来の子どもたちへ豊かな自然環境を引き継ぐため、私自身も日々の暮らしの中でできることを実践しながら、地域の皆さまとともに食品ロス削減と環境保全の取り組みを進めてまいります。

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