2026/7/16
【葛飾区】新小岩スタジアム実現へ。長崎・北九州を視察して見えた成功の条件
~「造ること」よりも「育てること」が重要だと実感しました~
7月13日から14日にかけて、長崎スタジアムシティ(長崎市)と北九州スタジアム(北九州市)を視察しました。
今回の視察の目的は、葛飾区が新小岩地区で検討を進めている球技専用スタジアムについて、より良い施設づくりに生かすための情報収集です。
2日間にわたり施設を見学し、運営会社や行政担当者から詳しい説明を受け、多くの学びがありました。
🔷「スタジアム」ではなく「まち」をつくる発想
長崎スタジアムシティで最も印象に残ったのは、「スタジアムを造る」のではなく、「スポーツを核にしたまちをつくる」という考え方です。
サッカースタジアムやアリーナだけではなく、ホテル、商業施設、オフィス、飲食店、温泉、さらにはジップラインにビール醸造所まで一体的に整備されていました。
その結果、試合がない日でも、多くの人が訪れ、買い物をし、食事をし、働き、学び、宿泊する場所になっています。ちょうどこの日は「ハピネスアリーナ」を全面使用して「ジャパネット赤字覚悟の大バーゲン」で賑わっていました。ジップライン体験をしたかったのですが、予約で一杯で残念でした。
「試合の日だけ賑わう施設」ではなく、「毎日人が集まるまち」を目指していることがよく分かりました。
🔷建設よりも難しいのは「運営」
今回の視察で強く感じたのは、施設は完成してからが本当のスタートだということです。
長崎では、試合のない日にホテルを利用してもらうための宿泊プランを考えたり、飲食イベントを企画したり、商業施設と連携した催しを開催したりと、日々試行錯誤を重ねています。
一方、北九州スタジアムでも、試合のない日にコンサートやマルシェ、子ども向けイベント、健康教室などを開催し、稼働率を高める工夫が続けられていました。
つまり、スタジアムは「建てれば終わり」ではなく、「どう使い続けるか」が成功の鍵になります。
🔷民間と行政、それぞれの役割
今回視察した2施設は、それぞれ特徴が異なります。
長崎スタジアムシティは民間企業であるジャパネットグループが主体となって整備・運営しています。
一方、北九州スタジアムはPFI方式を活用し、行政と民間が役割を分担しながら運営しています。
どちらにも共通していたのは、行政だけでも、民間だけでも成功は難しいということです。
交通対策や周辺整備、地域との連携など、行政が担うべき役割は大きく、一方で民間ならではの柔軟な発想やスピード感も欠かせません。
官民が互いの強みを生かしながら協力することが、持続可能な施設運営につながることを改めて実感しました。
🔷私が感じたこと
今回、2つのスタジアムを比較して感じたのは、区民に長く愛される施設になる可能性が高いのは、民設民営で運営されている長崎スタジアムシティではないかということです。
もちろん、自治体が整備する施設には公共性や公平性という大切な役割があります。
一方で、民間は利用者の満足度や収益性を常に考え、変化に応じて柔軟に運営を改善していきます。
「また行きたい」「今日は試合がなくても行こう」と思ってもらえる魅力を積み重ねていく姿勢が、とても印象的でした。
🔷葛飾区へのヒント
葛飾区でも、新小岩地区でスタジアム整備の検討が進められています。
今回の視察を通して改めて感じたのは、重要なのは「立派なスタジアムを造ること」ではなく、「何十年も地域に愛され、にぎわいを生み続ける施設に育てること」です。
そのためには、
* 試合がない日にも人が集まる仕組み
* 地域や民間企業との連携
* 継続的に収益を確保できる運営体制
* 市民が参加できるイベントや交流の場
などを最初から一体的に考える必要があります。
今回の行政視察で得た多くの学びを、今後の葛飾区のまちづくりやスタジアム整備の議論にしっかりと生かしてまいります。












この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>高木 信明 (タカギ ノブアキ)>【葛飾区】新小岩スタジアム実現へ。