2026/5/29
これまでの人生を振り返ると、
たくさんの人との出会いがありました。
学校の先生。
職場の上司。
地域の方々。
支援者の皆さん。
どの出会いも今の自分をつくる大切な要素になっています。
その中でも、
一番影響を受けた人は誰かと聞かれたら、
私は父だと思います。
父は小さな工場を経営していました。
家庭を顧みず働いていた、
と言った方が正しいかもしれません。
夜は飲みに出ることも多く、
家にいる時間は決して長くありませんでした。
子どもの頃は、
「よく働く人だな」
という印象でした。
父は若い頃、
政治活動もしていたそうです。
私が生まれてからは、
ほとんど活動していなかったと思います。
そのため実際に活動する姿を見た記憶はありません。
しかし、
政治や社会についての考え方は、
日常の会話の中でよく聞いていました。
父から繰り返し言われていた言葉があります。
「弱い者いじめはするな」
「権力のある人や力のある人から理不尽なことを言われたら戦え」
という言葉です。
子どもの頃から何度も聞かされました。
私はその考え方を自然と受け入れていました。
今振り返ると、
マクドナルドでの出来事も、
父の影響があったのだと思います。
やけどをした高齢のアルバイトの方が、
有給休暇を取れない状況にありました。
店長からは、
「アルバイトに有給休暇なんてない」
と言われました。
しかし私は納得できませんでした。
本社へ確認し、
労働組合へ相談し、
労働基準監督署にも足を運びました。
結果として有給休暇を取得できるようになりました。
あの時、
声を上げることができたのは、
父から教えられた価値観があったからだと思っています。
もう一つ、
父の姿で印象に残っていることがあります。
父は、
社会の中で居場所を失った人たちにも手を差し伸べていました。
過去にいろいろな事情があり、
仕事に就けない人。
一般的には雇うことをためらうような人。
そうした人たちにも、
父は仕事を与えていました。
決して経営が楽だったわけではありません。
それでも、
困っている人がいれば雇う。
生活の面倒を見る。
そういう姿を私は見て育ちました。
当時は当たり前だと思っていましたが、
今考えると簡単にできることではありません。
私は政治家になるつもりで育ったわけではありません。
しかし、
困っている人を放っておけないこと。
弱い立場の人に目が向くこと。
理不尽なことに違和感を覚えること。
そうした価値観は、
父から受け継いだものなのかもしれません。
議員として20年近く活動してきました。
その中で、
困っている人の相談を受けるたびに思います。
私の活動の根っこにあるものは、
子どもの頃に父から教わったことなのだと。
今でもその教えは、
私の中に生き続けています。
父から受け継いだ価値観。
そして地域で出会った多くの人たち。
そうした経験を通じて、
私は「幸せとは何か」を考えるようになりました。
次回は、
「私が考える幸せとは」
について書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二

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