2026/6/15
こんにちは。中野区議会議員のうちの大三郎です。
子どもが成長するにつれて、親が「おっ」と関心を持つことも変わってくるものだと、最近よく感じます。
子どもが小さいころは、元気に育っているか、学校生活になじめているか、毎日の食事や友人関係は大丈夫かと、目の前の生活が何より気になりました。
我が家には4人の娘がいます。上の娘が大学生になった今、私の関心は少しずつ、その先へと移っています。
「この子たちは、これからどのように働き、どのように生きていくのだろう」
「変化の大きな社会の中で、自分の道を見つけられるだろうか」
そんなことを考える機会が増えました。
そのような中、中野区が中学生・高校生を対象に、実践型の「創業教育プログラム」を実施します。

これは、これから社会へ出ていく子どもたちにとって、非常に良い機会だと思います。
中野区の創業教育プログラムは、区内在住または在学の中学生・高校生が、起業やビジネスを実際に体験する全9回の講座です。
身近な課題や自分の関心からアイデアを考え、商品やサービスとして形にし、最後は区内のイベント会場などで実際に販売します。
中野区の案内には、
「学ぶ。考える。売ってみる。」
「アイデアを『考えるだけ』で終わらせない」
とあります。
前半では、ビジネスの基本やマーケティング、企画立案、価格設定、仕入れ、収支計画などを学びます。
その後、試作や検証、商品の見せ方、販売トーク、告知方法などを考え、実際のお客さんを前に販売を体験します。
単に起業について話を聞く講座ではなく、自分たちで考えたものが、本当に人に必要とされるのか、買ってもらえるのかまで試す実践的な内容です。
最近は「アントレプレナーシップ教育」という言葉を、よく耳にするようになりました。
アントレプレナーシップは「起業家精神」と訳されますが、全員に会社をつくらせるための教育ではありません。
自分で課題を見つける力。
どうすれば解決できるかを考える力。
自分の考えを人に伝え、仲間と協力する力。
失敗を恐れず、まず試してみる力。
うまくいかなかったときに、理由を考えて改善する力。
こうした力を身につけることが、アントレプレナーシップ教育の大切な目的です。
文部科学省も、小中学生や高校生を含む若い世代へのアントレプレナーシップ教育を推進しています。
働き方や技術、社会の仕組みが大きく変わるこれからの時代には、用意された正解を覚えるだけでなく、自分で考えて動く力が、ますます重要になるのだと思います。
学校の勉強では、問題に対して正解が用意されていることが多くあります。
しかし、実際の社会では、正解が一つとは限りません。
自分では良いと思った商品でも、誰も買ってくれないかもしれません。
反対に、何げなく出したアイデアが、多くの人に喜ばれる可能性もあります。
価格が高いのか、商品の良さが伝わっていないのか、そもそも誰に向けて作っているのか。
実際に売って、お客さんの反応を見ることで、初めて分かることがあります。
失敗することもあるでしょう。
しかし、中学生や高校生のうちに、小さく失敗し、考え直し、仲間と改善する経験ができることには、大きな価値があります。
結果だけでなく、その過程で身につく考える力、伝える力、協力する力は、将来起業しなくても、進学や就職、その後の人生のさまざまな場面で役立つはずです。
中学生や高校生の段階で、将来やりたいことが明確に決まっている人ばかりではありません。
むしろ、「自分には何が向いているのか分からない」「やりたいことがまだ見つからない」という人の方が多いのではないでしょうか。
だからこそ、実際に手を動かし、人と話し、何かを形にする経験が大切です。
自分はアイデアを考えることが好きなのか。
人に説明することが得意なのか。
計算や計画に面白さを感じるのか。
チームをまとめることに力を発揮するのか。
プログラムへの参加を通して、今まで気づかなかった自分の得意なことや、興味のある分野が見えてくるかもしれません。
わが子が成長し、これからどう生きていくのかを考えるようになった親の一人として、この創業教育プログラムは、子どもたちが自分の可能性を知るための、とても良い機会だと感じています。
| 対象 | 中野区内在住または在学の中学生・高校生 |
| 定員 | 15人程度 |
| 参加費 | 無料 |
| 募集期間 | 2026年6月5日(金)〜6月30日(火) |
| 開催期間 | 2026年7月〜2027年1月(全9回) |
| 主な内容 | ビジネスの基本、マーケティング、企画立案、価格・仕入れ・収支計画、試作、販売準備、販売体験、成果発表 |
| 備考 | 原則として全9回継続参加できる方が対象。申込者多数の場合は選考あり |
詳しい日程や申し込み方法は、中野区公式ホームページをご確認ください。
中野区「創業教育プログラム参加者募集!起業を体験する9日間」
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/event/kosodate/sogyokyoiku.html
創業教育と聞くと、少し難しそうに感じるかもしれません。
しかし、大切なのは、すぐに起業家になることではありません。
自分で考え、仲間と話し合い、まずやってみること。
そして、結果を受け止めて、もう一度考えること。
その経験が、子どもたちがこれからの社会を自分らしく生きる力につながります。
少しでも興味を持った中学生・高校生には、ぜひ挑戦してほしいと思います。
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