はっとり 将也 ブログ

発言の先には「人がいる」

2026/6/17

 一昨日、国会において、自衛隊員やそのご家族を一括りにして捉えるかのような不適切な発言があったとの報道に接しました。私は大変な驚きを覚えるとともに、深い憤りを感じました。

 自衛隊員の皆さんは、わが国の平和と安全を守るため、また災害時には国民の生命と暮らしを守るため、日々献身的に職務に当たっておられます。私は2000(平成12)年の東海豪雨における災害派遣の際、その姿を初めて目の当たりにしました。感情を表に出さず、黙々と取り組まれる隊員の方々の姿に、感動と感謝の思いを強く抱いたことが思い出されます。その方々やご家族を傷つける発言があったとすれば看過できようはずはないでしょう。

 そして、私が問題だと感じたのは発言の内容もさることながら、その発言が、多くの国民の支持を受けて議席を預かる国会議員の口から発せられたという点です。地方議員も同様ですが、議員は有権者から負託を受けた立場にあります。その重みを考えれば、真に軽々しい発言であったと言わざるを得ません。

 政治家として社会を前へ進めていくためには、自らの信念が基礎となることは言うまでもありませんが、その信念を形にするためには、より多くの方々の共感と賛同を得ることが不可欠です。政治とは、おおぜいの力を合わせながら前へ進めていく営みとも言えます。

 併せて、議員は自らがその立場にある基盤についても、常に心に留めておかなければなりません。それは、多くの方々の善意によるお支えによって今日の自分があるということです。広く有権者の支持・支援があってこそ、議員はその職責を担うことができているのです。その支援の重みを考えれば、軽々しい発言はできるはずがありません。

 さらに、政治家は、支援してくださった方々の声に耳を傾けることはもちろんですが、それだけで十分ではありません。むしろ、自らと異なる考えを持つ方々や、ときには対立する立場にある方々の思いにも心を砕きながら、社会の行く末を考えて発言しなければならないと私は考えています。

 政治家の言葉は、ときに人を励まし、また場合によっては人を傷つけてしまいます。その一言一言には、決して軽んずることのできない責任が伴うのだと思います。今回の出来事では、その当たり前のことを改めて考えさせられました。私もまた、負託を受ける市会議員の一人として、言葉の重みを忘れることなく、慎みをもって発言し、行動し続けたいと思います。

 

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著者

はっとり 将也

はっとり 将也

肩書 名古屋市会議員(北区)
党派・会派 立憲民主党

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