2021/8/6
富山アラートの発令から1週間余りが経過し、富山県の新型コロナの警戒レベルは「ステージ2」へと引き上げられました。
しかし警戒レベルを上げるも、感染拡大は収まる気配をみせず、昨日は過去2番めに多い53名の陽性者が確認されました。
新型コロナについては、ここ数日、陽性者の入院基準などをめぐり様々な議論も展開されています。
そこで現状をどのように考えたら良いのかと思い、富山県の感染の実態を第5波ともいえるここ20日間程度に絞りまとめてみました。
【以下まとめ】
7月19日〜8月5日の間で陽性者は339人確認されています。
そのうち70代以上は2人、60代は13人となっており、陽性者数は圧倒的に50代以下が多くなっています。
また陽性確認時の症状では、無症状が32名で9.4%、軽症が285名で84.1%。つまり全体の93.5%は軽症もしくは無症状となっています。
一方で中等症は21名で6.2%、重症は1名で0.3%でした。
年代別に見ると、中等症患者は20代から60代まで偏りなく出ており、重症者は50代で増えています。
この間に当然ながら入院者数は激増し、7月19日時点では29人だった入院者は8月5日時点では135人となり、宿泊療養施設入所者は8人から82人まで増加しています。
他方で、富山県でもワクチン接種は順調に推移し、65歳以上では、7月末時点で1回接種完了が88.6%、2回接種完了が81.5%。全人口でみると1回目完了が40.79%、2回目完了が31.8%です。
こうした状況から考えると、ワクチン接種が効いており、高齢者の感染拡大は確実に抑えられていて、従って重症者数も、比較的に低く抑えられています。
また、公表されているデータだけでは正確なことは言えませんが、今回調べた期間においても重症者の数は増減を繰り返しており、他方で死亡者は出ていないことから、重症化しても治療により回復する人も増えていると推察されます。
重症者の構成が高齢者から比較的体力のある50代以下に変化していることもありますが、医療現場のノウハウの蓄積の効果も大きいと心より敬意を表したいと思います。
このことは全国的にみても顕著であり、陽性者数は過去最多を更新し、また重症者数も一定程度増加傾向にあるものの、死亡者数は低いまま推移している状況が見受けられます。


さて、新型コロナの入院基準をめぐり、菅政権への風当たりが強くなっています。政府の発信力不足は否めませんが、上記のように、新型コロナの感染の実態は、「高齢者のワクチン接種が全国的にほぼ目処のついた現在」と「第4波以前」とは大きく異なっていることは明らかです。
こうした状況を踏まえて、新型コロナ陽性者に対し、どのような医療提供体制を構築することが望ましいのか冷静な議論が必要でないでしょうか。
例えば、富山県でも7月19日から現在まで339人の陽性者がいますが、ほぼ全員が一旦は入院しています。このうち中等症以上は22名の6.5%です。ほとんどの方が軽症もしくは無症状であり、通常であれば入院の必要のない方と思われます。しかし、このことが医療現場を逼迫し、他の疾患の患者へのしわ寄せが出る状況であるとすれば、そのことをどう考えるかは十分に議論に値することです。今後さらに陽性者が大きく増えることが懸念される現在においては、むしろそうした議論を急ぐ必要があります。
これからもしっかりと感染の実態を追いかけながら、必要な問題提起を県当局に行っていきたいと思います。
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