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永森 直人 ブログ

参議院議員選挙2025を振り返る

2025/7/21

参議院議員選挙富山県選挙区においては、自民党公認の堂故茂さんが敗れる結果となりました。

結果は、残念なものとなりましたが、ご協力いただいた皆様には、心より感謝を申し上げます。そして、不甲斐ない結果となったことをお詫び申し上げます。

また堂故候補には2期12年間、申し分ないご活躍をいただき感謝と敬意を申し上げます。

【長い17日間でした】

そしてこれほど戸惑いの多い選挙戦も初めてでありました。

選挙序盤戦は好調であり、最初の土日に行われたマスコミ各社や党の調査でも、堂故候補が優勢に戦いを進めていました。とはいえ、決して余裕のある選挙戦ではなく、陣営に緩みはなかったと思っています。

情勢が一変したのは、2週目の土日ごろ。一転して、庭田候補の猛追を受け、一部エリアではリードを許し始めたとの情報が入りました。

陣営には、改めて緊張感が走り、組織力をフル活用しましたが、相手候補の勢いに飲み込まれる結果となってしまいました。

前半と後半で全く別の選挙戦を戦ったようでありました。

選挙戦中に一体何が起きたのか?

「鶴保発言ではないか?」とも考えました、影響がなかったとは言いませんが、周囲の議員と話しても、そんな単純な問題ではないとの結論が大勢を占めました。

【私なりの結論は2つ】

1つ目は、石破政権に対する、強烈な「NO」サインが選挙戦やその報道を通じて顕在化したということであると思います。

昨年の総裁選において党員票で上回った高市さんを、決選投票における議員票でひっくり返して誕生した石破政権。ここで、多くの保守系党員の心が自民党から離れてしまいました。

そして、誕生した石破政権も、決して多くの国会議員が応援して誕生した政権ではありませんでした(1回目の議員票は46票)。

衆院選で大敗して、少数与党となってからは、傍観を決め込む保守系議員を含め、政権と与党がチームとしてさらに機能しなくなり、官僚や野党の言う事を丸呑みし、政権を維持することが目的化した政権であったように私には見えました。

選挙中に、米国との関税交渉を巡って、「舐められてたまるか!」などと発言したことも、虚勢であり、選挙目当てに国民受けを狙った発言と見透かされ、民意を離れさせる結果になったと思っています。

2つ目には、自民党に対する「NO」サインが、想像以上に強かったということだと思います。

選挙戦の終盤戦に感じたことは、もはや政策論議ではありませんでした。

当初の争点であった、減税にYESかNOではなく、自民党にYESかNOかに争点がすり代わっていったように思います。

そして、国民の出した答えは自民党に対してのNOであったわけです。

1955年に自民党が結党され、今年で70年を迎えます。

幾度となく政治と金の問題が批判の的となってきましたが、それでも高度経済成長をリードし、今日の豊かな日本を創ってきた歴史的な役割はやはり大きかったと思います。

道路や河川などの社会インフラの整備が進んでいない時代において、地方議員がいて、国会議員がいる。そうしたパイプが、地域の活性化や住民の安全・幸せにつながっていると多くの有権者が考えていました。

しかし、社会インフラが一定程度、整い、非常に便利になった現代において、それは重要な関心事ではなくなってきているのでしょう(実際には、老朽化した水道管の更新などは、日々の穏やかな暮らしを脅かす爆弾となりつつあります)。

政治家には、地域全体の課題解決のみならず、個人個人の抱える暮らしの課題に目を向けた多様できめ細かな視点を持ち合わせていくことが必要になっているわけです。

こうした政治ニーズの変化に、地方議員は応えられているのか?国政は応えているのか?改めて見つめ直す必要があります。

【日本はダメな国?日本の社会に必要なのは「アップデート」か「スクラップ&ビルド」か?】

日本には課題も多いです。日頃からのマスコミやネットから流れてくる情報に触れていれば、とんでもなく悪い国と錯覚いたします。

でも日本には本当に分断や混乱がない、デモなんかも起きたりしない、穏やかな民族の国です。

だからこそ。世界がうらやむような安全な国であるわけです(私は1年間外国に住んでいたことがありますが、東洋人というだけで何度も恐ろしい目に遭いました)。

餓死する人なんていない、必要な医療が受けられず死んでいく人もいない。

先人が築いてきてくれた文化や風土、社会システムは、非常に優れており、世界の模範の一つであると私は思っています。

不満を上げればキリはありません。外国人問題は特に都市部で顕在化しており対策は急務です。ただし、それを急速に変革しすぎると、これまで先人が築いてきたシステムが壊れてしまう危険性をはらみます。

保守とは、改革に対して漸進的であるべき(小林鷹之衆議院議員)との精神です。課題に対し、時代に合わせてアップデートしていく政治。それが自民党の政治です。

ただし、時代の変化にアップデートが追いついていない。それが、今の自民党の最大の課題です。

野党の主張は、スクラップ&ビルドの考え方です。

消費税をゼロにする(半分にする)。それは、社会保障制度を根幹的に見直すことにほかなりません。

減税や国民負担を減らすとは、一見聞こえは良いですが、小さな政府を目指す考え方です。

競争は激しくなり、経済は活力を増すかもしれません。

しかし、富めるものは富み、富める地域は富む。

東京一極集中はさらに進み、社会に分断と格差が広がるのではと懸念します

それは、果たして日本の風土にあった考え方なのでしょうか?本当に日本の国民の目指す姿なのでしょうか?

必要な税金を、たくさん稼ぐ人(所得税)、たくさん使う人(消費税)から取って、それを再配分していくことは、社会がうまくまわるために必要であると思います。

課題があるとすれば、所得の再分配という点において、官僚支配から脱して、地方への配分やその自由度を高めることが重要であると考えます。

【自民党は下野も辞さぬ覚悟で】

国民の自民党に対するアレルギーは相当なものがあると選挙戦を通じて改めて感じました。

私達、党内部にいる地方議員でさえ、今の国政のあり方に強い違和感と不満を感じています。

さらに、自民党員は高齢化が進んでいます。そして、今回の選挙結果においても60代以上で自民ガリードするものの、50代以下では大差で負けているという衝撃的な結果が出ています。

もう一世代、時代が進めば、自民党支持はさらに弱まると考えられ、持続可能性に大きな問題を抱えているわけです。

今まさに解党的出直しが必要でしょう。

自民党の存在意義はあるのか?ないのか?あるとすれば、どのような役割を果たし、そのために必要な政策はなにか、ゼロから見直すことが必要です。

そのためには、一旦政権を離れ、自党のあり方を見つめ直す必要があると感じます。

私も、高市総理や小林鷹之総理は見たいと思う一人ですが、ただ政権に留まることのみを考えての多数派工作などやめ、力を蓄え、選挙に勝ち、再び自力で政権と取り戻す。

そんな気概のあるリーダーの出現を待ちたいと思います。

早速、政治空白をつくってはいけないとの理由で、総裁も幹事長も辞めないというような報道もなされているようです。情けない限りでもってのほかです。

また、今の自民党政治の延長で、ただ党首の首をすげ替えても、再び良い自民党政治が取り戻せるとは思えません。

国民は、自民党政治にNOと言った。その民意が全てであり、それを率直に受け止めることなく前には進めないと思います。

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著者

永森 直人

永森 直人

選挙 富山県議会議員選挙 (2027/04/29) - 票
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射水市選挙区

肩書 富山県議会議員(4期)、富山県議会副議長、射水市消防団・団長、小杉まちづくり協議会会長
党派・会派 自由民主党
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