2026/5/10
先日、潜在保育士と朝食会をした際に、「タイミーで働けないか?」とのアイデアをいただき、他都市での取り組みを調べて、私なりに考えをまとめてみました。
皆さんのご意見お聞かせいただけませんか?

【保育士不足対策に新たな視点を――「潜在保育士×スキマバイト」活用を倉敷市でも】
全国的に保育士不足が深刻化する中、倉敷市でも公立保育園や認定こども園の人材確保は大きな課題となっています。
倉敷市においても、保育士不足により会計年度任用職員の確保が難しい状況が続いており、現場では急な欠勤対応や休暇取得時の人員確保に苦慮されています。
特に、
・朝夕の時間帯の職員不足
・急な欠勤への対応
・休暇取得時の代替職員不足
・行事時の人員確保など、
現場では日々苦労が続いています。
一方で、保育士資格を持ちながら現在は保育現場を離れている「潜在保育士」は全国に数多く存在しています。
「子育て中なので短時間なら働ける」
「ブランクがあるので、いきなり常勤は不安」
「週1回程度なら復帰したい」
こうした思いを持ちながらも、現行の雇用制度ではうまくマッチしていないケースが少なくありません。
そのような中、福岡県宗像市では、スキマバイトサービス「タイミー」と連携し、保育人材確保に向けた新たな取り組みを進めています。
私は、この事例は倉敷市にとっても大変参考になると考えています。
■「少しだけ働きたい」を活かす仕組み
現在の保育士採用は、どうしても「週5日勤務」「長時間勤務」が前提になりがちです。
しかし、実際には、
・朝2時間だけなら働ける
・夕方だけなら可能
・土曜だけなら対応できる
・行事の日だけなら参加できる
・空いている時間だけなら働きたい
という有資格者は少なくありません。
そこで、公立保育園や認定こども園において、短時間・単発勤務可能な保育士を登録し、必要な時間帯だけ勤務できる「保育版スキマバイト制度」を導入してはどうかと考えます。
例えば、
【朝の受け入れ時間帯】7時~9時
【夕方のお迎え時間帯】16時~19時
【行事対応】運動会、発表会、卒園式など
【急な欠勤時】感染症流行時の緊急配置など、
必要な場面に限定して勤務していただく仕組みです。
■まずは補助業務から
もちろん、子どもと接する仕事であり、安全性や継続性は非常に重要です。
保育現場では継続的な関わりが重要であることから、無制限な単発配置ではなく、
・登録制
・事前面談
・同一園への継続配置
・補助業務中心
など、安全性と継続性を十分配慮した制度設計をすることが必要だと思います。
その上で、・保育士資格確認・本人確認・守秘義務・事前研修などを徹底したうえで、最初は、
・見守り
・食事補助
・清掃補助
・午睡対応
・行事補助
といった補助業務中心からスタートすることが現実的だと思います。
また、同じ園に継続的に配置することで、子どもたちや保護者との信頼関係も築きやすくなります。
■保育士の負担軽減
一方、正規職員の保育士の負担軽減が図れることも必要だと思います。
・休憩が取れやすくなる
・有給取得とやすくなる
・早番遅番の偏り軽減
限られた時間帯でも人員補充が可能になれば、既存職員の負担軽減や休暇取得促進にもつらがり、働き方改革推進や離職防止対策にもなります
■「復職のきっかけ」にも
私は、この取り組みの大きな意義は、「保育士復職の入口」になる点だと考えています。
保育士不足の背景には、「保育が嫌になったわけでもなく、辞めたくて辞めたわけではない」という方が多く存在します。
結婚、出産、育児、介護など、人生の事情で一度現場を離れた方々が、「まず1日だけ」「まず短時間だけ」働いてみることで、「また保育の仕事をしたい」「少しずつ復帰できそう」という気持ちにつながる可能性があります。
その結果、
・会計年度任用職員
・短時間勤務
・常勤採用へつながることも期待できます。
■保育士不足対策は“柔軟性”の時代へ
これまでの「フルタイム中心」の人材確保策だけでは、限界が見え始めています。
だからこそ、「少しだけ働きたい人の力を活かす」という視点が必要です。
特に倉敷市では、子育て経験のある元保育士や、資格を持ちながら現場を離れている方も多くおられます。
その力を地域の子どもたちのために活かせる仕組みをつくることは、行政の大切な役割ではないでしょうか。
私は、倉敷市においても、「潜在保育士復職支援モデル事業」として、・スキマバイト事業者との連携・独自保育人材バンクの創設・公立園での実証導入を進めるべきだと考えています。
保育士不足は、子どもたちの育ちや保護者の安心に直結する重要な課題です。
現場の負担軽減と、潜在保育士の復職支援の両立に向け、現場の声を丁寧に伺いながら、倉敷市でも実現可能な仕組みについて検討を進めていく必要があると考えます。
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>さいとう 武次郎 (サイトウ タケジロウ)>潜在保育士のスキマバイトで保育士不足を解消できないか?【倉敷市議会議員】2026.5.10