2026/5/20
先日、産業経済委員会の行政視察で、鎌倉市・横須賀市へ1泊2日で伺いました。
今回のテーマは「観光政策」。

同じ神奈川県内でありながら、両市の観光政策は驚くほど対照的でした。
だからこそ、唐津市の観光の強みや課題を改めて深く考える、大変学びの多い視察となりました。
1日目に訪れたのは鎌倉市。
インバウンド観光客で街は大変賑わっており、生シラス丼などご当地グルメも楽しみながら、観光地としての活気を実際に体感しました。
しかし一方で、鎌倉市は人口約17万人の都市でありながら、面積は唐津市の10分の1以下。
さらに観光エリアが限られているため、深刻なオーバーツーリズムに悩まされていました。
加えて、観光客の目的は神社仏閣巡りやハイキングが中心。
「人は多く来るが、観光消費につながりにくい」という課題も抱えており、迷惑行為への対応など、住民負担も増えているとのことでした。
そのため鎌倉市では、
「いかに観光客を増やすか」
ではなく、
「いかに住民の暮らしと観光を両立させるか」
という視点で観光政策が進められていました。
特に印象的だったのが、観光課が【消防防災部】に設置されていること。
積極的な誘客よりも、“まちの安全”や“住民の暮らし”を守ることを重視している姿勢が、行政組織そのものに表れていました。
唐津市とは置かれている状況も方向性も異なりますが、とても興味深い考え方でした。

2日目に訪れた横須賀市は、鎌倉市とは対照的な観光政策を展開していました。
横須賀市はかつて、人口減少率が全国ワーストとなった経験があります。
その危機感から、
どう観光客を増やすか
どう観光消費額を高めるか
どう観光をきっかけに移住者を増やすか
という明確なビジョンと戦略を持ち、積極的な観光政策を進めてきました。
その結果、それまで軍港観光を中心とした中高年男性メインだった観光客層から、20代の若年層、特に若い女性の誘客に成功。
観光消費額にも成果が表れており、「観光政策は投資効果を生み出せる」ということを実感する内容でした。

横須賀市で特に印象的だったのは、「官民連携」ではなく【民官連携】という考え方です。
市長のリーダーシップのもと、「民官連携推進課」という部署が設置されており、
“これからは民間が主役”
という強いメッセージを感じました。
行政の役割も非常に明確で、
大きな方向性やKPIを示す
町全体を面的に回遊させるPR
観光消費を生む施設整備
民間事業者が活躍できる環境整備
に重点を置いていました。
横須賀市は、米軍基地関係者の長期滞在によって宿泊施設不足が起きています。
これは、原発関連需要によるホテル不足を抱える唐津市とも非常に似た構造です。
また、
行政の縦割り構造
観光協会や第三セクターの役割
官民連携のあり方
など、唐津市と共通する課題も多くありました。
だからこそ、
観光施設整備の手法
民間管理事業者の選定方法
民間が創意工夫できる裁量の持たせ方
など、横須賀市の取り組みは唐津にとって大変参考になると感じました。
地域によって、観光政策の考え方は本当に様々です。
今回の視察を通して改めて感じたのは、
「他者を見て、己を知る」
ということ。
鎌倉市・横須賀市という対照的な事例を学んだからこそ、唐津市の観光の強みや課題が、より明確に見えた委員会視察となりました。
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#市民の声を市政に
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カイダ ハルコ/歳/女
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