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泥にまみれた地域の宝を未来へ。狛犬救出プロジェクト、奇跡の救出劇と次なる使命

2026/2/16

こんにちは!唐津市議会議員の井手清和です。

2月14日・15日にかけて、唐津の歴史と地域の絆を再確認する、一生忘れられない時間を過ごしました。

山の中で静かに朽ち果てようとしていた狛犬さんたちが、全国の皆様の想いに乗って、ついに太陽の光を浴びる場所へと帰ってきました。

この感動と、これから私たちが進むべき道について、少し長くなりますがご報告させていただきます。


1. 唐津の魂が躍動した「伝統芸能祭」:佐志獅子舞保存会の勇姿

プロジェクトの大一番を翌日に控えた14日土曜日。りふれにて「唐津市伝統芸能祭」が開催されました。

そこで披露されたのは、我が故郷が誇る佐志獅子舞保存会による獅子舞の演舞と祝いめでたです。 

獅子が命を宿したかのように舞う姿。観客席を圧倒するその熱気は、単なるパフォーマンスではなく、代々受け継がれてきた「地域の祈り」そのものでした。

獅子舞の躍動する姿を見ながら、「明日は必ず、あの狛犬さんたちをもう一度、地域の誇りとして蘇らせるんだ」と、静かに闘志を燃やしていました。

下記は演舞の動画となります。

2. 驚愕の達成率194%!全国から集まった1,945,000円の重み

当初、この「狛犬救出プロジェクト」を立ち上げた時、目標額は100万円に設定していました。

山からの搬出、道と山頂の廃神社の整備、石の修復、そして新しい台座の建設。決して安くない金額です。

しかし、蓋を開けてみれば、クラウドファンディング終了までに届いた支援総額は1,945,000円。 

なんと目標の約2倍、全国各地から温かいご支援をいただきました。

「唐津には縁もゆかりもないけれど、倒れている姿を見て放っておけなかった」 「日本の文化を、作った人の想いを、未来へ繋いでほしい」

そう記された何百通もの応援メッセージ。

プロジェクト実行責任者の濱本君が、毎日深夜まで一通一通、心を込めてお返事をさせていただきました。

彼の誠実な対応が、さらに支援の輪を広げてくれました。

佐賀新聞にも取り上げていただき、寄付を申し出てくださる地元の方も大勢いらっしゃいました。皆様、本当に、本当にありがとうございました。

3. 2月15日、運命の救出作業:2体が揃い、狛犬が笑った日

そして迎えた15日日曜日。寒波で延期を重ねた救出作業当日。 

2月とは思えないほどの晴天に恵まれ、汗ばむような陽気の中、精鋭メンバーが集結しました。

まずは安全祈願。そして神集島の高崎区長から作業手順の説明を受けます。

狛犬さんは約100キロにも及ぶ石造物。一歩間違えれば大事故に繋がります。

「よし、行くぞ!」

一体目の狛犬さんに慎重にロープをくくりつけ、ソリに乗せます。

 2週間ほど前に私が竹槍のような竹を根本から切り直し、倒木を片付けて整備した「救出の道」。それでも悪路は続きます。

急な坂道では道板を敷き、皆で声を掛け合いながら、少しずつ、少しずつ山を下りました。

一体目は約1時間。そしてコツを掴んだ二体目は、驚異的なチームワークでわずか30分ほどで降ろすことができました。

二体が地上で再会を果たした瞬間。 現場にいた全員から、誰からともなく自然と拍手が湧き起こりました。

あんなに清々しく、温かい拍手は聞いたことがありません。

救出の動画はこちらから↓↓

 

泥を払い、高千穂から汲んできていただいた聖水を書けてもらい並んだ二体の狛犬さんを見たとき、不思議と「嬉しそうな顔」をしているように見えました。

何十年も山の中で寂しく倒れていた彼らが、ようやく「相棒」と並んで、皆様の前に姿を現した瞬間でした。

4. TikTokライブ視聴1万人!消防団の献身に称賛の声

この救出劇の様子は、TikTokでライブ配信も行いました。 なんと、のべ10,000人以上の方にご視聴いただきました。

画面の向こうから届く「頑張れ!」「あと少し!」「すごい、降りた!」「消防団かっけー」というリアルタイムの声援は、現場で踏ん張る私たちの大きな力になりました。

特にコメント欄で目立ったのは、作業を支えてくれた消防団や地域の有志の方々への称賛です。 

ボランティアでおにぎりを差し入れてくださった方、撮影を支えてくれた方。

 「きよっぽさんに騙された(笑)こんなにキツいなんて聞いとらんぞ!」と笑いながらも、最後まで汗を流してくれた仲間たち。

これこそが、私が守りたかった「地域の底力」です。

佐志・唐房・浦地区の消防団の皆様ありがとう。

SNSを通じて、唐津の人の温かさが全国に伝わったことを誇りに思います。

5. 肥前狛犬の歴史と、私たちが繋ぐべき未来

ここで少し、歴史の話をさせてください。 

かつてこの肥前地方には、素朴で愛らしい表情の「肥前狛犬」が多く作られていました。

しかし明治時代以降、より豪華で、中国風の「唐獅子」をモデルにした大型の狛犬が主流となり、古い狛犬たちは次第に忘れられ、山や神社の隅へ追いやられていくという歴史がありました。

今回救出した狛犬さんも、まさにその歴史の荒波の中で、人知れず倒伏し、埋もれていったものです。

しかし、古いからといって捨て去っていいはずがありません。

そこには、その時代の職人の技があり、当時の人々の信仰心がありました。

6. プロジェクトの今後は:資金を次世代、佐志の子供たちへ

皆様からいただいた大切な資金。

 まずは、3月8日に執り行う「台座完成式」に向けて、最高の舞台を整えます。

そして、目標を大きく上回った余剰資金についてですが、これは佐志地区の子供たちの未来のために還元させていただくことを決めました。

地域の歴史を守るということは、大人が懐かしむためだけではありません。

 「自分たちの町には、こんなに素敵な宝物があるんだ」 「全国の人が応援してくれるような誇らしい歴史があるんだ」 それを子供たちに肌で感じてほしいのです。

地元の祭り、獅子舞、そして蘇った狛犬。これらを通じた教育や活動支援に役立てることで、支援の輪を次の世代の笑顔へと繋げていきます。


最後になりますが、お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。

 現場で「きよっぽに騙された!」と仰った皆様。はい、確信犯です(笑)。でも、あの景色を、あの達成感を共有できたことは、私にとって一生の宝物です。

狛犬プロジェクトは、ここからがスタートです。 3月8日、完成した台座の上に鎮座する狛犬さんを、ぜひ見に来てください。

佐志地区の歴史は、今、私たちの手で新しく動き出しています。

唐津市議会議員 井手清和

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井手 きよかず

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肩書 42歳 4男児の父 農業・個人事業主
党派・会派 無所属
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