2026/5/21
近年、学校統合によって集団の中で学べる環境が整いつつあります。
これは、多様な人間関係の形成や教育活動の充実など
大きな意義がある一方で、教室の密度や学習環境に
新たな課題が生じている学校もあります。
今回、市内の校長先生から相談を受けて学校を訪問し、
小学校2年生と4年生の学習環境について意見交換を行いました。
実際に教室内を見学すると、児童数の増加に加え、
JIS規格の改定によって机が大型化したこともあり、
机の配置が密集しており、移動スペースも限られていました。
給食の配膳やグループ活動にも窮屈さが見られ、
私自身も強い圧迫感を感じました。
保護者からも同様の声が寄せられています。
学校からは、情報や刺激の多さによって気持ちの整理が難しくなり、
大きな声を出したり教室を飛び出したりする児童もいるとの話を伺いました。
その背景には様々な要因がある一方で、学習環境そのものが
子どもたちに与える影響についても考える必要を感じました。
そこで私が提案したのが、ICTを活用した「分散型授業」です。

例えば、クラスを二つのグループに分け、
グループ①は通常の教室で担任が授業を行い、
グループ②は隣の教室でオンライン同時配信された授業を受ける仕組み。
コロナ禍を経て、多くの学校でICT環境が整備された環境を、
単なるタブレット学習だけでなく、
「学習環境の改善」という視点で活用できないかと考えました。
隣の教室の確保や見守り体制、ICT環境の整備など、
検討すべき課題は数多くあります。
また、全ての授業で実施する必要もありません。
限られた施設、人員配置、予算の中で、
教育政策を考える際、「何を教えるか」に目が向きがちです。
しかし同じくらい重要なのが、「どのような環境で学ぶか」です。
子どもたちが安心して学び、自分の力を発揮できる環境づくりについて、
これからも学校現場の声を伺いながら考えていきたいと思います。

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