2026/6/9
JR釧路駅とその前後約1.2kmの線路を高架化し、踏切を解消して南北市街地を一体化する「連続立体交差事業」。その構想は30年以上前から検討されてきました。
焦点となっているのが、高架下に整備する道路の形状です。前市政が進めてきた「L字型バス専用道路案」に対し、2024年10月の市長選で当選した鶴間秀典市長が「2車線直線化」への見直しを表明。2025年6月に住民説明会と意見募集を実施しましたが、8月に直線化方針を正式決定すると、市議会から「議論が不十分」と批判が噴出し、9月17日の定例議会で関連補正予算案が否決されました(市長案の否決は14年ぶり)。その後、設計費を減額した修正案が9月25日に全会一致で可決され、現在も議論が続いています。
私が日頃の活動の中で市民の皆さんからお聞きする声は、「反対」または「どちらでも良い」という消極的な意見が多い印象です。
もちろん、これは私個人の体感です。だからこそ、実態をきちんと数字で把握する必要があると考えています。
議員活動をしていると、どうしても「声の大きい意見」が耳に入りがちです。積極的に意見を伝えてくれる方の声は届きやすい一方、「まあ、どちらでもいいかな」「反対だけど言っても変わらないし」という静かな多数派の声は、なかなか政策に届きません。
重要な都市整備計画を進めるにあたって、一部の意見だけで判断することは危険です。市民全体の意識の分布を、できる限り客観的に把握することが、議会の責任だと思っています。
先日、福島市が公式LINEを活用した市民アンケートを継続的に実施していることを知りました。
福島市では、公式LINEの友だち登録者のうち、市内在住かつアンケート受信に同意した方を対象に、LINEメッセージでアンケートを送付。駅周辺まちづくり、男女共同参画、防災、ごみ減量化など、令和3年度から現在まで多様なテーマで調査結果を蓄積・公開しています。
この手法の優れた点を整理すると、次のとおりです。
釧路市も公式LINEアカウントを運用しています。仕組みとしては、友だち登録者にアンケート送付の同意を取り、設問を配信するだけです。特別なシステム開発は不要で、比較的低コストで導入できる可能性があります。
駅高架化の議論に当てはめれば、たとえばこんな設問が考えられます。
こうした調査を行うことで、「反対が多い」「消極的な意見が多い」という感覚が、データとして裏付けられる(あるいは覆される)ことになります。どちらの結果であれ、それが民主的な議論の出発点になります。
私は駅高架化に反対の立場ではありません。釧路の将来を見据えたとき、駅周辺の整備は不可欠な課題だと認識しています。
ただ、市民の意向を十分に把握しないまま大規模な都市計画を進めることには慎重であるべきだとも考えています。賛否を問わず、まず市民の声の全体像を把握する。そのうえで、丁寧な説明と合意形成を重ねていく。それが議員としての筋道だと思っています。
LINEアンケートの活用については、今後、市当局への提案や議会での質問を通じて実現を目指していきたいと考えています。
皆さんのご意見もぜひお聞かせください。

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キムラ ハヤト/44歳/男
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